源義朝を演じる玉木宏、平清盛の松ケンとライバルでの初共演に喜び!
NHK大河ドラマ「平清盛」で清盛の終生のライバル源義朝を演じる玉木宏が、役柄への思いや、共演者で平清盛を演じる松山ケンイチの印象、作品にかける意気込みなどを語った。
大河ドラマへの出演は、「功名が辻」「篤姫」に続いて今回が3度目となる玉木は「すごく影響力があるドラマだと思うので、3回目の出演はうれしいし、しかも今回は重要な役。しっかりやれたらという思いです」と充実した表情。
自身が演じる、平清盛の親友であり終生のライバルでもある源義朝という人物について「ちょっと情けない父親の源為義を反面教師にして、『武士が朝廷を守ってやっているんだ』という強い信念を持っている。信念を曲げずに突き進むところが魅力です」と分析し「そんな義朝の気持ちがきっと、前半の清盛の心を動かすと思うので、そこを重要視してお芝居をしていけたら」と抱負を語った。
今回初共演となる松山ケンイチについては「いつか一緒にお仕事をしたいと思っていたのでうれしいです。現場で、どういうスタンスでお芝居をするのかすごく興味がありました。実際にドラマの準備が始まって以来、会うたびに『キラキラ』から『ギラギラ』に変わっていく感じがします。体も徐々に大きくなっているし、すごく役に没頭している印象で、今は清盛にしか見えない。かといって、彼に大河の主役という気負いはなく、そんな堂々とした姿を見ていると僕ももっとやらなきゃという思いになります」と役柄同様、良きライバルとして刺激を受けている様子だった。
また、ライバルを演じるということにちなんで「今までの人生でライバルだと思った人は?」と聞かれると「10年ぐらい前に、『ウォーターボーイズ』(2001年)という映画に出演したとき、バイトをしながら役者を続けている、似たような境遇の同年代の人が周りにたくさんいて『こいつだけには負けたくないな』と思っていた時代がありましたね」と若き日の思い出を披露。その後「何をするにも張り合う気持ちがないと、目標も見失いかけてしまうかもしれない。張り合うものがある、というのはすごく大事なことだと思う」と持論を語った。
そして、現在撮影中の本作について「こういう作品に触れるとすごくパワーをもらえる。本当に人物がいきいきしていることを肌で感じています」と手応えを明かし「登場人物たちの『生きる』ことに対してのパワーというものが視聴者の方々にも伝われば、と思っています。そのパワーを通して人と人とのつながり、ちゃんと自分の力で生きていく、ということを感じていただければ」と言葉に力を込めた。(古河優)
NHK大河ドラマ「平清盛」はNHK総合にて放送中(毎週日曜午後8時)