長女にブチ切れ小指を骨折!「血みどろファミリー」と呼ばれる哀川翔一家の、育児本が話題に!
俳優の哀川翔が、壮絶な家族ゲンカの様子を始め、独自の家族論を赤裸々に語った、現在発売中のエッセイ「俺んち、ヤバい?」が話題を呼んでいる。
哀川翔主演の映画『劇場版 目を閉じてギラギラ』フォトギャラリー
著書の中で、「おれは今から17年前に突然3人の子どもの父親になった」と書いているとおり、哀川は17年前に出会った現在の妻、公美さんと結婚。「おれが結婚する女を選んだというより、おれがようやく選ばれたって感じだった」という、運命的な出会いを果たした公美さんは当時、数年前に離婚して、小学校三年生の長女、二年生の長男、四歳の次男がいた。「お母さんを好きになったらお前たちが付いてきた。だったらまとめて面倒みてやる!」と出会ってから一年あまりで哀川家が誕生した。
その後、二人の子宝に恵まれた哀川家は、現在、子ども五人の大家族。まわりから、「血みどろ一家」「暴風ファミリー」と呼ばれている哀川家の家族げんかはとにかく壮絶。漫画と文章で描かれる、親子げんかや夫婦げんかの様子は、恐怖を通り越して、思わず爆笑してしまうほど凄まじい。とはいえ、それは暴力的なものでは決してなく、「殴るには、愛と手加減が必要」という哀川の言葉通り、どんなに派手に暴れても、子どもたちがけがをしたことはないという。本の中では、家族で出かけるとき、「髪が乱れちゃって」と支度が遅れてしまった長女に、「髪は乱しても、チームワークは乱すな!」と怒り狂って壁を殴った哀川は小指を骨折! 骨がむき出しになった血だらけの父親の小指に長女はショックを受けて二度と遅刻をしなくなったという爆笑エピソードが紹介されている。
「気になったらその瞬間に怒れ!」「子どもは一度本気でビビらせよう!」「先生に殴られても可!」などなど、哀川流子育て論が並ぶ本著だが、熱い思いが込められた哀川の言葉には、きっと誰もが「なるほど!」と納得させられてしまうはず。なによりも、五人の子どもたち全員が、グレることなく、立派に育っていることが証拠だろう。以前、本の中で哀川が語った「トイレットペーパーを替えなかったら半殺し」というルールはファンのあいだで語り草になっているが、哀川は、それを「当たり前のこと」という。「確実にあとの人が困ることをするんじゃねえ!、と教えないと。逆の立場で想像してみたら悲惨さがわかるだろ」。もっともすぎる哀川の言葉に、読んだひとはきっと皆が大きく頷いてしまうはずだ。
いま、本屋には「理想の父親になる方法」や、「子どもを東大に入れる方法」など、さまざまな子育て論が立ち並んでいる。だが、一番大切なのは、子どもたちがいい大学に入ることでも、エリート企業に勤めることになることではない。「嘘をつかない、人を傷つけない、ひとのものを取らない」、哀川が、かつて自身の母親に教えてもらったという大切なルールを守れない大人が世の中にはたくさんいる。ときに思い切りぶつかり合いながら、子どもたちと、そして愛する妻と常に向き合い続ける哀川の家族論で、いま一度、家族作りを考えてみてはいかがだろうか?(編集部:森田真帆)
哀川翔「俺んち、ヤバい!? ~家庭ではなく“族”を目指して~ 」は、東邦出版より発売中