タンタンにそっくり!? 山田五郎、タンタンスタイルで登場し文化系少年少女に冒険のススメ!
12日、日本公開迫るスティーヴン・スピルバーグ最新作『タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密』のイベントが有楽町朝日ホールであり、コラムニストとして幅広くメディアで活躍する山田五郎が主人公のタンタンにそっくりな衣装と髪形で登場し会場を沸かせた。イベントにはモデルの堀内葉子、海洋冒険家の白石康次郎も駆け付け、3名でトークショーを行ったほか、東日本大震災で両親を亡くした子どもたちへの「こども応援金」の募金呼び掛けも実施した。
映画の主人公・少年記者のタンタンとそっくり童顔でキューピーヘアが特徴の山田は、この日、タンタンをイメージしたブルーのセーターにベージュのコートで登場。トレードマークの頭をなでながら「ここ(髪)がなくなりかけているので、タンタンと言われるのもあと数年」と観客を笑わせる。作品については、「少年特派員のタンタンが世界を冒険するのが魅力の作品。原作がヨーロッパなので、ハリウッドにはないオシャレな色になっていてる。また大人になって読み返すと当時の世界情勢がわかって面白い」とタンタンの冒険譚(たん)を絶賛。
一方、雑誌「CanCam」「AneCan」のモデルを経て活躍中の堀内は「勇敢で頼もしい冒険心みなぎっている人が好き」と告白すると、クジラの背中にも乗ったことがあるという冒険家の白石はにんまり笑顔。だが評論家でもある山田が「女性は『少年の心を持った人が好き』とかすぐにそういうこと言いますけど、本当に冒険すると必ず怒られちゃいますよ」と冷静な分析を加える一場面もあり、それには堀内も「そうですね。物事には限度がありますね」と同意していた。
最後に山田は「子どもたちには冒険をしてほしい。映画やインターネットではわからないことがたくさんある。冒険と言うと体育会系の世界かと思われがちだが、小さいころは色白でふにゃふにゃだから『豆腐』と呼ばれていたようなメガネ野郎のわたしでも冒険はできるので、世界に目を開いて冒険してほしい」と世の中の文化系少年少女に熱くメッセージを送った。
また会場ロビーで、東日本大震災で両親を亡くした子どもたちを支援する「こども応援金」の募金も行われていたこの日。山田が観客に「募金箱がありますので皆さんよろしくお願いします」と頭を下げ、堀内と白石も募金を呼び掛けていた。集まった募金は該当する子どもに直接送られる予定。
本作は、世界80か国語以上で翻訳される大人気の同名コミックを基に、巨匠スティーヴン・スピルバーグが監督を務めたフルデジタル3Dのアドベンチャー映画。クルっとはねた前髪がトレードマークの少年記者・タンタンが帆船模型のユニコーン号から財宝のありかを示す暗号を見つけたことから大冒険を繰り広げていく。(取材・文:池田敬輔)
映画『タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密』は12月1日よりTOHOシネマズ スカラ座ほかにて全国公開