セレブ御用達のビーチクラブ、住民の苦情を受けついに閉鎖へ
ハリウッドのセレブや世界の富豪たちが訪れる、フランスのサントロペにあるビーチクラブ「ラ・ヴォワール・ルージュ」が、周辺住民からの苦情を受けて閉鎖されることが決まった。
常連客の一人、ケイト・ハドソン出演映画『私だけのハッピー・エンディング』場面写真
1966年にオープンしたこのクラブは、夏にはセレブがヨットで乗り付け、華やかなパーティーが繰り広げられる有名クラブ。しかし周辺住民からは、賑やかなパーティーやひっきりなしに続く音楽、セレブがヘリコプターで乗りつける時の騒音などに苦情が上がっており、管轄の役所から賃貸申請が却下されたことで、ここ11年間、法的に争っている。クラブの創設者が2005年に他界すると、裁判は息子へ引き継がれ、2010年からはその弟が引き継いで裁判所へ何度か上訴をしてきた。
今年3月、トゥーロンの裁判所はクラブ側が不法に市民の土地を占拠しているとして、クラブの閉鎖を命じる判決が出された。今年の夏は通常通り営業が行われたが、10月に入るとクラブ側は再び上訴。しかしかなわず、11月に入ると、クラブ内の家具などが持ち出され排除が始まってしまった。建物もまもなく解体されるという。
ラ・ヴォワール・ルージュの常連には、ロバート・デ・ニーロやジャック・ニコルソン、シルヴェスター・スタローン、ブルース・ウィリス、ケイト・ハドソンなど、多くのハリウッド・セレブがいる。2010年にはパリス・ヒルトンが友人たちと訪れ、一夜で30万ユーロ(約3,170万円)を使ったとも言われている。(竹内エミコ)