オダギリジョー、猫ひろしとのマラソン練習を告白!「引くぐらいのスピードで走っていた」
オダギリジョーとチャン・ドンゴン主演の超大作『マイウェイ 12,000キロの真実』の特別試写会が21日、新宿バルト9で行われ、オダギリが「ケガなく帰れて奇跡」という過酷な撮影を振り返った。また、16か国7,000人以上のスタッフが参加した話題作の完成に先駆け、『シュリ』で知られるカン・ジェギュ監督が世界初解禁となるクライマックスシーンの特別映像を携え来日した。
本作は1944年のノルマンディー上陸作戦後に発見された、実在の東洋人をモデルにした物語。オダギリとチャンが、共にマラソン選手としてオリンピックを目指しながら、戦争という大きな時代の波に飲み込まれ、その中で生き抜いていく感動のドラマを韓国映画史上最高となる25億円の製作費で描いている。
特別試写に先立つあいさつでオダギリは、「台本の時点で相当しんどい作品になると思ったので断ろうと思った」とジェギュ監督を前に告白。オダギリのこの予感は当たっており、いざ撮影に入ると「『生きて帰れるのかな』っていう気持ちが毎日あった。ケガしなくて帰れたのが奇跡」と本物のマシンガンを打ち、火炎瓶まで投げた撮影を振り返った。
さらにオダギリは「クランクインの時は本当に戦争へ送られるような気持ちで役づくりが必要なかった」と苦笑交じりに語ったが、その後上映となったクライマックスシーンはまさにその言葉を証明するような圧倒的迫力。言葉を失ったかの観客を前にオダギリは、「やっとわかってもらえたと思います」と幾分満足げで、自身も初めて見たという映像を「手が震えるような感じがあって、トラウマみたいになっているんだと思います」と語り、撮影を追体験しているようだった。
また、マラソン選手を演じたオダギリはマラソンランナー谷川真理に事前に指導を受けた話も披露。先日オリンピック選考レースに挑んだ猫ひろしとも練習を積んだといい、猫に関しては「引くぐらいのスピードで走っていた」と驚いた様子だったが、「足の筋肉が落ちて、そういうところでウソがバレるのがイヤなので、撮影中もできるだけ走っていた」と語り、細部にも手を抜かない役者魂を見せていた。(取材・文:長谷川亮)
映画『マイウェイ 12,000キロの真実』は2012年1月14日より全国公開