来日中のボーイズIIメン、リーダーのネイザンが被災地仙台を視察、現状に言葉失う

　デビュー20周年記念コンサートのため来日中の米人気コーラスグループ、ボーイズIIメンのリーダー、ネイザン・モリスが被災地の宮城県名取市閖上(ゆりあげ)地区を視察した。

　現在「20th Anniversary BoyzIIMen Japan Tour 2011」のため、震災後初来日を果たしているボーイズIIメンは、13日の大阪公演の後、次のコンサート地である被災地仙台入り。公演前日、彼らは現地の東北学院大学キャンパス内で行われた復興支援とボランティアに関するパネルディスカッションに出席。そこで意見交換した学生たちの話に感銘したネイザンは、急きょ被災地視察を提案。コンサート同日に閖上地区を訪問した。

　3人の学生と共に現地を歩いたネイザンは、自らの目で津波被害の現状を見ることに。さらに学生から震災当日の出来事を聞き、震災直後の街並みを見せられると、「信じられない……」と絶句。それ以上の言葉が出てこず、大きなショックを受けた様子だったとのこと。そして、その体験を経たこの日の夜のコンサート会場では、メンバー共に「皆さんに愛を贈りたい、今日、ここにいる人たち、今いる時間を楽しんでください」と観客に感慨深く語り掛けたという。

　被災地での公演を終えたボーイズIIメンは、21日の名古屋、22日の福岡でのコンサートの後、今月24日、25日に東京国際フォーラムAにて最終公演を行う予定。被災地の現状を目にした彼らから、心から日本を思う気持ちを乗せた歌が届けられることになりそうだ。（岩崎郁子/ 編集部・入倉功一）

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