三浦友和、「夫婦の日」にちなみ円満の秘けつを明かす!「この映画がきっかけになれば」とさりげなく作品もアピール!
映画『RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ』の完成披露試写会が22日、丸の内ピカデリーにて行われ、三浦友和、余貴美子、中尾明慶、吉行和子、蔵方政俊監督、そして製作総指揮を務めた阿部秀司が出席した。主演を務めた三浦は、本日が「いい夫婦の日」であることにちなみ、「(お互いが)何かを努力することも大事なんじゃないかな」と夫婦円満の秘けつを明かしていた。
映画『RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ』場面写真
本作は、人生を鉄道になぞらえ、鉄道にまつわる人々のドラマを描く『RAILWAYS』シリーズの第2弾。中井貴一主演の第1弾『RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語』から舞台を一転、富山の地方鉄道に移し、キャストも一新。1か月後に定年を迎える運転士と、夫の人生を支えながらも自分の今後の人生を見つめなおす妻の姿を描くヒューマンストーリー。
劇中で三浦が演じたのは、定年を前に長年連れ添った妻から離婚届けを突き付けられる鉄道運転士・滝島徹。三浦は「来年の1月で60歳、還暦を迎えます。実年齢の役を演じさせていただいて、身につまされる部分が多かった」と撮影を振り返ると、今日11月22日が「いい夫婦の日」であることにちなみ、夫婦円満の秘けつについて言及。「(お互いが)何かを努力することも大事なんじゃないかな。この映画がきっかけになれば」と世の夫婦たちにこそ観てもらいたい作品であることをアピールし、最後は「この映画では、家庭の中にこそドラマチックなことが起こりうるのだという部分を観てほしい」とコメントを締めくくった。
続けて、妻・佐和子を演じた余が「この映画をきっかけに、夫婦で語り合う時間を持っていただければ」とコメントすれば、劇中、三浦と余が演じる夫婦に適切なアドバイスを投げかける役どころの吉行は、夫婦関係に悩む妻たちに対して「夫だと思うからしゃくに障るのよ。ペットだと思いなさい」と人生の大先輩ならではの(?)アドバイス。一方で、本作が初監督作となった蔵方監督は「この映画が皆さまの心のどこかに残っていただけたら幸せです」と終始、感無量な様子だった。
本作のクランクインは、くしくも東日本大震災の起きた3月11日の翌日。三浦はそのことについて、「(テレビで)悪夢のような映像を見続けながら、すでに段取りが組まれていたので、撮影を続けておりましたが、こんなことをしていていいのかと思いながら、一週間くらいはボーッとしていました。しかし、夫婦や家族のきずなを描いた本作では、その後の(僕たちの)心の変化がフィルムに焼きついていると思いますので、そんな部分も観ていただけたら……」と本作の制作過程を震災からの復興に重ねつつ、コメントしていた。
本作の主題歌は前作に引き続いて松任谷由実が担当。ほかの出演者には、小池栄子、塚本高史、岩松了、徳井優、中川家礼二、仁科亜季子、清水ミチコ、米倉斉加年といった演技巧者がそろっている。(福住佐知子)
映画『RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ』は富山県にて先行上映中 12月3日より全国公開