ジェニファー・ロペス、地元愛を訴える車のコマーシャルをボディダブルで済ませ批判を浴びる
フィアットの新しい顔になったジェニファー・ロペスがコマーシャルにボディダブルを使ったことで批判を浴びている。
ジェニファー・ロペス出演映画『エル・カンタンテ』写真ギャラリー
普通のコマーシャルならば、問題はなかったのかもしれないが、このCMでジェニファーは、新しいフィアット500に乗り、ニューヨーク、ブロンクスの街を走行。「ここがわたしの世界。もっとタフに、もっと鋭敏に、もっと速く決断をするよう、わたしをインスパイアする街。みんなにとってはただの道かもしれないけど、わたしにとっては遊び場よ」と地元への思いを口にする。
しかし、実際に車を運転しているのはジェニファーではなくボディダブルだということが判明。本人はブロンクスまで行きもしなかったというから非難されても仕方がないだろう。ジェニファーは以前から、自分のルーツを誇りに思っていて、わたしは昔と何も変わらないと言ってきたが、彼女の母校の校長は寄付もしてくれないと残念がっている。「彼女はCD1枚すら贈ってくれません。ジェニファーが有名になったときに、彼女の名前で奨学金制度を設立してもらえないかと彼女の母親に聞いてみたんですが、『あの子が稼いだお金は、あの子のもの』と言われました。わが校の生徒の親はシングルマザーが多く、失業に追い込まれている人も多いんです」とニューヨーク・デイリー・ニュース紙にコメントしている。
今回のボディダブル起用についてフィアット側は、「このコマーシャルは彼女の育った環境に触れ、わが社の車がインスピレーションや人生の目標を手にする手助けになるというストーリーになっています。それを表現するために特定の場所に行く必要はありません」とコメントし、間違ったことはしていないと主張している。
同様のコマーシャルで、エミネムがクライスラー社に乗って地元デトロイトを走るというものがあったが、こちらは絶賛され、カンヌ国際広告祭で5部門を受賞。しかし、代役を使ったとあってはジェニファーのコマーシャルはエミネムのものほど支持はされないかもしれない。(澤田理沙)