松田翔太、普段は仲良しの永山絢斗から現場で「鬼のようだった」と言われて苦笑い!
映画『ハードロマンチッカー』の初日舞台あいさつが丸の内TOEIにて行われ、主演の松田翔太、永山絢斗、柄本時生、遠藤要、渡部篤郎、グ・スーヨン監督が登壇した。永山が「翔太君とはこの世界に入る前から仲良くさせてもらっている。でも現場では別人で、鬼のようでした(笑)。集中力の高め方とか、(間近で見て)いろいろ勉強になりました」とコメントすると、松田は苦笑いしながら「普段は、僕は次男ですし、人との間を大事にしているタイプ。真剣な話になるとあえてふざけたりするんです。そういうふうにたまにおちゃめにやっているけど、どうしても現場だと、(役づくりのため)仲のいい絢斗でも無視しなきゃいけなかった……(笑)」と返すなど、仲良し同士ならではのユーモラスなやりとりを行って観客を大いに沸かせた。
山口県下関を舞台に、暴力に身を投じることしかできない若者たちの日常を描く本作。在日韓国人2世で高校中退のフリーター・グー役を演じた松田は、この日コートをまとったクールなスーツ姿で登場。女性が多数を占める観客席に向かって「(映画を観終えた)みなさんの気分はお察ししますが(笑)、こういう映画を作ってみました。今日は来てくれてありがとうございます」とにこやかにあいさつ。そして「監督をはじめスタッフの方々が、とにかく自分の美学を追究している人たちで、その中に参加していた自分も同じものを見ることができていたように思います。一人の人間として、ストーリーの中で自由に生きることができました」と充実した撮影を振り返った。
一方、突発的に人をあやめてしまうグーの後輩・辰を演じた永山は「スタッフさんに、職人気質の方が多かった。今まであまり体験したことのないような、かっこいい現場でした。完成作を観ても、僕が好きな男らしい作品でした。参加できてうれしかったです」と本作への参加に胸をはっていた。
そして最後に、松田は「こういう方向からの、映画というのもアリかと思っていただいて。日本映画がもっと自由で、たくさんの表現がうまれるように、みなさんも一緒に盛り上げてください」と熱く男らしく語りかけて締めくくった。
『ハードロマンチッカー』は2003年の監督デビュー映画『偶然にも最悪な少年』で自身の小説を映像化したグ・スーヨン監督が、半自伝的なデビュー小説を映画化した青春バイオレンス。金子ノブアキ、石垣佑磨、白竜、真木蔵人、渡辺大、中村獅童、淡路恵子、芦名星、真木よう子ら豪華キャストが脇を固めている。(古河優)
映画『ハードロマンチッカー』は全国公開中