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ロカビリー界のカリスマ、ミッキー・カーチス、約半世紀ぶりに日劇でライブ!!亡き談志師匠に思いをはせる

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ロボット、ニュー潮風と共にノリノリでパフォーマンスを披露したミッキー・カーチス改め五十嵐信次郎
ロボット、ニュー潮風と共にノリノリでパフォーマンスを披露したミッキー・カーチス改め五十嵐信次郎

 28日、LUMINE有楽町店の屋外広場ルミネパサージュで映画『ロボジー』公開記念新曲発表カーニバルが行われ、劇中のシルバー人材育成バンドを率いる五十嵐信次郎ミッキー・カーチス)が約半世紀ぶりに日劇で凱旋ライブを行った。この日はほかに劇中に登場するロボットのニュー潮風、矢口史靖監督らも登場した。

映画『ロボジー』場面写真

 有楽町マリオン内の有楽町西武跡地に10月28日にオープンしたばかりのLUMINE有楽町店。この地はかつて日本劇場(通称日劇)があった地であり、この地で行われていた「日劇ウエスタンカーニバル」で人気を博したロカビリー界のカリスマ。そんな五十嵐がおよそ半世紀ぶりに日劇跡地となるマリオンの地を踏み、「新曲発表カーニバル」を実施。久々の“日劇凱旋”に「やっぱり懐かしいな。でも周りの様相は変わってなくて良かった」としみじみした様子。

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 この日、五十嵐が率いたシルバー人材センターとは、ゴダイゴのキーボード・ミッキー吉野、そしてギターの浅野孝巳も参加する謎のスーパーバンド。1983年のStyxによるヒット曲「MR.ROBOTO」を披露した。シンセサイザーの印象的なフレーズが鳴り響くテクノポップを、ロカビリー界のカリスマ・ミッキー・カーチスが披露するのは意外性があるが、渋い歌声で会場を魅了。「ドウモアリガトウ ミスターロボット」という日本語の歌詞が流れるくだりでは、劇中に登場するロボットであるニュー潮風にお辞儀をしてみせるなど、御年73歳にしてちゃめっ気あふれるステージングを披露した。

 そして、「これだけで終わるわけにはいかないんで、もともと日劇でやっていた人間なんで、そのときの曲をメドレーでやりたい」と切り出すと、リズミカルに「1、2、1234!」とカウント。すると、年配の観客を中心に「イエーイ!」と会場は大盛り上がり。ミッキーもブルースハープで熱く盛り上げるなど、往年を彷彿(ほうふつ)させるステージングは圧巻の一言。「Jenny, Jenny」「Whole Lotta Shakin' Going On」「Be-Bop-A-Lula」といった往年のロックンロールの名曲が矢継ぎ早に披露されると、会場は半世紀前の「日劇ウエスタンカーニバル」に一気にタイムスリップ。ニュー潮風もノリノリでツイストダンスを披露していた。

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 今回のステージングを体験した矢口監督は興奮した様子で「歌手時代のミッキーさんはあまり知らなったので、こんなかっこいい人とは知りませんでした。映画ではお尻を出させたり、老人虐待のようなひどいことをさせてしまって、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです」と恐縮しきりだったが、「いやいや、おれの新しい一面を出してもらって本当に感謝しているよ」とむしろ感謝している様子。「長生きしてくださいね」と語り掛ける矢口監督に、「死ぬまで生きるしかないね」ととぼけたコメントを発する五十嵐に会場は笑いに包まれた。

 今月21日、喉頭がんのため他界した落語家の立川談志さんとの出会いにより、落語家「ミッキー亭カーチス」として落語を披露した経験のある五十嵐は、イベント終了後、報道陣の問い掛けに、「(落語は)これまでやめようかと思っていたんだけどね。でも(談志師匠が亡くなられたことで)かえって責任があるかなと思うようになった」と談志さんを偲ぶコメントを発し、会場を後にした。(取材・文:壬生智裕)

映画『ロボジー』は2012年1月14日より全国公開

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