アメリカ版『バトル・ロワイアル』の『ハンガー・ゲーム』は原作に極めて忠実な内容
青少年の間で大人気の、アメリカの作家スーザン・コリンズのSFアクション小説「ハンガー・ゲーム」の同名映画化、『ハンガー・ゲーム(原題)/ Hunger Games』は、原作に極めて忠実な内容である、と出演俳優の一人ジャクリーン・エマーソンがコメントしている。
ゲイリー・ロス監督作品、映画『シービスケット』写真ギャラリー
ウェブサイトE! Onlineに対してエマーソンは、「原作にとても忠実なの。わたし自身もともと原作の大ファンで、映画への出演が決まる一週間前、学校で『ハンガー・ゲーム』の日があって、原作を読みなおしたくらい。私の地区が勝ったのよ」と話している。
原作の内容はこうだ。舞台は3000年後のアメリカで、独裁国家パネムが猛威を振るっていた。国内を12の地区に分け、毎年各地区から選出された男女一人ずつが、最後の一人になるまで殺し合う“ハンガー・ゲーム”に参加させられていた。そしてゲームの模様は、全国にテレビ中継されるのだった。高見広春の小説で映画化もされた「バトル・ロワイアル」を彷彿とさせる内容だ。
著者のコリンズは、テレビのチャンネルサーフィンをしていて、ある番組ではリアリテショーで人々が順位を競い、同じ時間の別の番組ではイラク戦争の状況が伝えられているという、そのシュールな状況に小説の発想を得たという。日本でもメディアファクトリーから翻訳本が出版されている。
映画化を手がけるのは、映画『シービスケット』のゲイリー・ロス監督。生き残りを賭けて果敢に闘う主人公を演じるのは映画『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』のジェニファー・ローレンス、その他映画『ダレン・シャン』のジョシュ・ハッチャーソン、映画『BUNRAKU ブンラク』のウディ・ハレルソンなど。欧米やアジア諸国での公開は来年3月になる予定。(鯨岡孝子)