「てっぱん」クリスマスイブに復活!初主役のプレッシャーに現場で頭を抱えていた趙民和、本当は2日酔いだった!?
2日、東京・NHK放送センターにて、広島生まれのヒロインが、お好み焼き店を開店するまでを描いたNHK連続テレビ小説「てっぱん」の番外編ドラマ「イブ・ラブ・ライブ」完成試写会・取材会が行われ、劇中でかつお節屋の社長・浜野一を演じる趙民和、商店街バンドの指揮者岩崎潤役・柏原収史、脚本の今井雅子、チーフプロデューサーの海辺潔が登壇し、本作の見どころや撮影中のエピソードについて語った。
ドラマ「てっぱん」は、2010年9月から2011年4月にかけて、NHK総合テレビで放映された連続テレビ小説。自分が養子だと知ったヒロインの村上あかり(瀧本美織)が、お好み焼き店を開こうと、元気にたくましく奮闘する姿を描いている。本作はその番外編となり、主人公に商店街バンドリーダーの鰹節屋「浜勝」社長の浜野(趙)を据えた。
今回、主役という大役を演じるにあたって趙は、「ドラマの主役っていうのが初めてで、しかもクリスマスイブに放送してもらえるとのことで、すごく責任があると思い悩んでいました」と告白。かなりのプレッシャーだったのか、撮影現場では、頭を抱えている趙の姿が毎日のように目撃されていたという。
その姿を見たドラマ初参加の共演者たちからは、「そんなに(主役を務めるのは)大変なのか」と驚かれていたという趙。だが柏原は、「実は違うんです」と笑いながら、「この男は、役に悩んでいたんじゃないんです。単なる2日酔いです」と暴露。それを聞いた趙は、「いいえ、やっぱり大役で思い入れもありますし、たくさんの人に迷惑をかけないようにと、頭を抱えてたんです」と反撃、「ちなみに、こんな感じで頭を抱えていました」と大きな体を折り曲げて頭を抱えるしぐさをする一幕も。共演者やスタッフの和気あいあいとした様子がうかがえた。
本編は、3月11日の東日本大震災発生の際、連続テレビ小説としてはめずらしく、1週間放送が休みになった。海辺プロデューサーは、「3月11日を境に、ささやかな日常がものすごく大事なんだと思った。そのささやかな時間、空間を、ファンの方々と共有していただけたら」との思いから、番外編を作ることになったと明かす。さらに「ポップで大阪らしいドラマに仕上がっています」とも語っており、「てっぱん」ファンにはうれしいクリスマスプレゼントとなりそうだ。
ドラマ「てっぱん」番外編「イブ・ラブ・ライブ」は、2010年9月から2011年4月にかけて放送された、NHK連続テレビ小説「てっぱん」のスピンオフ作品。本編で結成された商店街バンドメンバーたちの、ラブとクリスマスライブの行方に迫る。本編に引き続き、脚本は映画『子ぎつねヘレン』などの今井雅子、音楽・テーマ曲は葉加瀬太郎が担当している。(取材・文:尾針菜穂子)
ドラマ「てっぱん番外編 イブ・ラブ・ライブ」はNHK総合にて12月24日午17:15から放送