巨匠スタンリー・キューブリックの初長編作品『恐怖と欲望』が初めてテレビで放映決定!
映画『2001年宇宙の旅』や『時計じかけのオレンジ』などで知られる映画界の巨匠スタンリー・キューブリックが、1953年に初めて長編作品を手掛けた『恐怖と欲望』が、テレビで初放映されることがエンターテインメント・ウィークリー誌によって明らかになった。
これは、アメリカのケーブルチャンネル、ターナー・クラシック・ムービーが企画した映画24時間マラソンの一部として放映されるもので、12月14日夜8時(アメリカ東部時間)に放送されることになっている。
同作品は、部隊がやられて4人の生き残った兵士が安全な場所へ移動しようとするが、道中である女性と出会ったことで、複雑な環境に陥っていくという反戦を訴えたドラマ作品。その後、監督としても名をはせたポール・マザースキーが俳優として出演していることでも注目の作品だ。
ちなみに、キューブリックはこの作品を15人のスタッフとともに制作し、批評家などの間でも評価が高いが、彼はこの作品を気に入っておらず、公開後出来るだけ多くのプリントを彼自身が購入してしまった。
さらに同作品は、1993年にテルライド映画祭で上映され、その後も何度か各地の映画祭で上映されていたが、テレビでは今回が初めての放映となる。 (細木信宏/Nobuhiro Hosoki)