「夏川さんとの夫婦間に不安はないです」宮藤官九郎、初舞台の夏川と夫婦役で共演!「アイドル、かくの如し」上演!!
7日、東京・下北沢の本多劇場にて、宮藤官九郎と夏川結衣が夫婦役で共演する舞台「アイドル、かくの如し」の公開舞台げいこが行われ、「こんな二枚目の役もたぶん初」という宮藤が、「僕のビジュアルがお気に召さない方は、脳内で誰かほかの男性に変換しながらご覧いただくと、すんなり楽しめると思います」と宮藤流に作品をアピールした。
夏川にとって、初舞台となる本作は、劇作家、演出家、俳優、映画監督としてマルチに活躍する岩松了が書き下ろした“岩松了的アイドル論”を描いた作品。宮藤は、夏川演じる端くれの女優・祥子の夫、古賀役で、祥子と共に芸能事務所を設立し、一人のアイドルを育てていく。岩松と同じように多方面でその才能を発揮している宮藤だが、「こんなに出番が多いのも、こんなにしゃべるのも、こんな二枚目の役もたぶん初」とのこと。共演の夏川については、「岩松さんにはまだ一度も怒られていないのが不安ですが、夏川さんとの夫婦間に不安はないです。まだ嫌われていないはずです。たぶん」と宮藤らしく共演の感想を語った。
一方の夏川は、「今回初舞台で、けいこのときから何もかもが新鮮。毎日とても勉強になります。岩松さんのもとで1か月間けいこをしてきて、今は自分なりにやることはやったという気持ちです。本番では、その成果を全てお観せしたいと思います」とコメント。本作には、宮藤、夏川、岩松のほか、津田寛治らも出演しているが、「岩松さんの作品に登場する人物は、どの役もとても人間的で必ずチャーミングな部分を持っています。観ていてキュンとしてしまうのですが、それが岩松さんのすごいところ。それぞれの役に込められた愛情を感じていただけたらと思います」と共演者たちが演じるそれぞれのキャラクターが持つ魅力を代弁した。
「アイドル、かくの如し」は、宮藤、夏川演じる古賀と祥子の夫婦が経営する弱小芸能事務所「エンジェル」を舞台に、一躍人気アイドルとなった所属タレントくららの突然のスキャンダルをめぐる騒動を、サスペンスも交えて描いた作品。初舞台を踏む夏川の生の演技に加え、宮藤、岩松のタッグにも期待したいところだ。(編集部・島村幸恵)
舞台「アイドル、かくの如し」は12月8日から29日まで東京・本多劇場にて、2012年1月8日に梅田芸術劇場シアター・ドラマシティにて、1月11日に福岡・キャナルシティ劇場にて、1月14日に名古屋・名鉄ホールにて上演