ニューヨークを愛するウディ・アレンが愛するパリ映画ベスト5はこれだ!
ニューヨークで生まれ、ニューヨークに住み続け、ニューヨークの映画を撮り続け、ニューヨークで音楽活動までしている映画監督といえばウディ・アレンだが、昨今はロンドンやバルセロナそしてパリを魅力的に描いた作品も手がけている。
そんなアレンが愛するパリ映画ベスト5を、ニューズウィーク誌電子版のThe Daily Beastが発表した。作品とアレンのコメントは以下の通り。
『ゲームの規則』(ジャン・ルノワール監督)
「万人が好む映画ではないが、私は好きだ。インパクトのある体験だ」
『大人は判ってくれない』(フランソワ・トリュフォー監督)
「誰もが愛する映画で、エネルギーとエンターテイメント性に溢れている」
『天井桟敷の人々』(マルセル・カルネ監督)
「人生と愛についての、ただただ偉大な映画。これこそ、フランス人が言うところの、祝祭だ」
『勝手にしやがれ』(ジャン=リュック・ゴダール監督)
「冒頭の瞬間からすでに、観客に極上の犯罪映画の予感を与えるだけでなく、映画作りというものを大きく変えてしまった」
『ムッシュ・カステラの恋』(アニエス・ジャウィ監督)
「数年前にたまたま見た愛すべき映画。最高に娯楽性に満ちたストーリーテリングのいい例だ」
特に順位は与えられていないが、最初の古典4作に、唯一加えられたカラーの90年代映画『ムッシュ・カステラの恋』は、中小企業の社長が、英語教師として差し向けられた女性が実は舞台女優と知り、恋をしてしまうユーモアたっぷりのラブストーリーだ。ウディ・アレンの心をくすぐった理由がうかがえる気がする。(鯨岡孝子)