『イヴの時間』吉浦康裕監督最新作は2012年公開!ボーイ・ミーツ・ガールを描く王道の物語に!
『イヴの時間 劇場版』の吉浦康裕監督の新作映画『サカサマのパテマ』が来年に全国劇場公開されることが発表された。「実は昔からやりたかった企画の一つです」という吉浦監督自身が原作・脚本を手掛け、満を持して世に問う完全オリジナルのアニメーション作品だ。
2010年に公開された前作『イヴの時間 劇場版』が2011年のiTunes映画ダウンロードランキングで邦画トップとなる3位に輝いた吉浦監督は、アニメファンがその新作を待ちこがれている期待のアニメ作家。前作のタイトルにちなんだ12月24日に、公開が発表された新作『サカサマのパテマ』のストーリーはまだ明かされていないものの、吉浦監督いわく、「凄く王道で、でも、凄く変な物語です」とのことで、期待は膨らむ一方だ。
同日オープンされたオフィシャルサイトでは巨大な空間と、そこに佇んでいる一人の女の子の姿が描かれたビジュアルが公開。本作について、吉浦監督は「大学時代から『イヴの時間』まで、ほぼ一貫して“ドアの中の物語”を創ってきました。でも、そろそろドアの外に飛び出そうと思います。今度の新作アニメーションは…女の子が男の子と、男の子が女の子と出会う物語です」と王道路線でありながら、新境地をひらく作品になると明かしている。
3Dアニメーションを駆使した表現が持ち味の一つとなっていた『イヴの時間 劇場版』同様、現在鋭意制作中の本作でも3D表現は用いられるというが、違ったアプローチになると吉浦監督はツイッターで明言。ストーリーはもちろん、表現方法でも新しさを追求しており、ファンはそちらにも要注目だろう。
発表前には、「イヴの時間」第2期の制作が決まったのではないかともささやかれていた吉浦監督。「イヴの時間」ファンにとってはちょっぴり残念かもしれないが、オリジナル新作というのはうれしい驚きかも? もともとウェブアニメとして公開された「イヴの時間」は再編集され、劇場公開された経緯がある。本作ではいきなり全国で劇場公開と、徐々にステップアップしている吉浦監督からは当分、目が離せそうにない。(編集部・福田麗)
映画『サカサマのパテマ』は2012年に全国公開