本木雅弘の長女・内田伽羅が最優秀新人女優賞を受賞!!-高崎映画祭
11日、第26回高崎映画祭の各賞受賞者が発表され、本木雅弘の長女・内田伽羅が、映画『奇跡』の演技で、最優秀新人女優賞を受賞したことが発表された。『奇跡』は、まえだまえだの前田航基、前田旺志郎の最優秀新人男優賞と合わせ、廣木隆一が最優秀監督賞、鈴木杏が最優秀主演女優賞、高良健吾が最優秀主演男優賞を受賞した映画『軽蔑』と並び、最多の3冠となった。
2004年、映画『誰も知らない』で柳楽優弥にカンヌ国際映画祭最優秀主演男優賞をもたらした是枝裕和が、再び子役を輝かせた。両親が離婚し、離れ離れに暮らすまえだまえだ演じる兄弟が、家族のきずなを取り戻そうと奮闘する姿を描いた『奇跡』。内田は、旺志郎演じる弟・龍之介のクラスメートで、女優を目指す小学生を演じ、女優として初の快挙、第26回高崎映画祭最優秀新人女優賞受賞を果たした。
「静かな存在感でありながら一瞬にして場面が華やぐ。そうした瞬間的に場をとらえる天性の魅力が輝きを放っている。不安を抱えながらも、ひたむきでまっすぐな少女の純真さをあますところなく表現している」と評価された内田は、2010年、10歳のときに映画『FURUSATO-宇宙からみた世界遺産-』で本格的女優デビュー。『奇跡』は内田にとって、2作目の映画出演作だった。
また、最優秀監督賞、最優秀主演女優賞、最優秀主演男優賞を受賞した『軽蔑』は、鈴木杏が大胆な濡れ場に挑み、話題となった作品。芥川賞作家・中上健次の同名小説を原作に、『ヴァイヴレータ』の廣木隆一が、賭博に明け暮れ欲望のままに生きる男と、彼の生きざまに惹(ひ)かれた踊り子の刹那的な愛の物語を描いた。
第26回高崎映画祭では、そのほか『劇場版 神聖かまってちゃん/ロックンロールは鳴り止まないっ』が二階堂ふみの最優秀助演女優賞、入江悠監督の若手監督グランプリで2冠。最優秀作品賞に富田克也監督の映画『サウダーヂ』、最優秀主演男優賞に映画『CUT』の西島秀俊、最優秀助演女優賞を映画『東京公園』の榮倉奈々、最優秀助演男優賞に映画『マイ・バック・ページ』の古舘寛治、若手監督グランプリに映画『エンディングノート』の砂田麻美監督、特別賞に映画『CUT』のアミール・ナデリ監督、製作スタッフキャスト一同が選出されている。(編集部・島村幸恵)
第26回高崎映画祭授賞式は3月25日17時より高崎市文化会館にて開催