ドイツを脱原発に導いた監督が来日! 日本に再生可能エネルギーへの転換を訴える
14日、ドイツで2010年に13万人の動員を記録し、エネルギー政策を脱原発へ向かわせるきっかけともなった映画『第4の革命 エネルギー・デモクラシー』のカール=A・フェヒナー監督が来日。ブリリア ショートショート シアターで行われたトークイベントで、原発事故の影響で揺れる日本に再生可能エネルギーへの転換を訴えた。
「問題提起をするだけでなく、その問題の解決策やヴィジョンを模索している人に光を当てたい」という思いを、作品制作での信条としているフェヒナー監督。本作でも再生可能エネルギーの利用に取り組む人々や世界中での実例を描いているが、これは映画の中だけではなく「統計的に見て日本でも可能」と力を込める。
東日本大地震に続く福島の原発事故がドイツの脱原発へ大きな影響をもたらしたと語る監督は、「この映画を見て何かを感じ、みなさんの行動につながってもらえれば嬉しく思います」と期待を込め語りかける。また、ドイツでは総エネルギーのうち20パーセントが再生可能エネルギーでまかなわれている現状を話すとともに、島国の日本は風力発電などを利用しやすい状況であることから、より再生可能エネルギーの恩恵に預かれるはずと分析を加えていた。
フェヒナー監督は再生可能エネルギーへの転換は地域社会、個人レベルでの参加が必要と本作で訴えているが、その具体的方法として「ソーラーパネルをつけて自家発電をして固定価格買取制度を利用してみたり、車などの移動手段を見直してみては」と観客に示唆。
さらに「再生可能エネルギーは参加型のエネルギー生産でもあります。政府や企業の決断を待たないで」と語り観客にエネルギー革命への参加を呼び掛けていた。
映画『第4の革命 エネルギー・デモクラシー』はブリリア ショートショート シアターにて1月29日まで公開中