日本の新鋭2人がベルリン国際映画祭ジェネレーション部門に選出!
第62回ベルリン国際映画祭のジェネレーション部門長編作品の選考が終了、今泉かおり監督映画『聴こえてる、ふりをしただけ』が選出された。短編作品では平林勇監督『663114』も選出された。
児童・青少年向けのジェネレーション部門に今回選出されたのは、長編、短編あわせ、32カ国からの58作品。コンペ外として上映される2作品以外が、クリスタル・ベアの対象となる。ジェネレーション部門は、年長向けのジェネレーション14プラスと、年少向けのジェネレーションKプラスの2つに別れる。その2つのグループそれぞれの最優秀長編作品、短編作品の計4作品にクリスタル・ベアが与えられる。観客の年齢層に合わせ、14プラスでは若者審査員、Kプラスでは子ども審査員が各賞を決定する。
『聴こえてる、ふりをしただけ』が選出されたのは、ジェネレーションKプラス。本作は、今泉力哉監督夫人で看護士でもある今泉かおり監督の長編デビュー作。日本で、昨年、映画賞を受賞するなど話題になった。『663114』の平林勇監督は、前々回の2010年に『Aramaki』でベルリナーレ・ショート部門の金熊賞を競った。今回はジェネレーション14プラスで、クリスタル・ベアを競う。評価の高い両監督、世界の大舞台での健闘を期待したい。
第62回ベルリン国際映画祭は、2月9日から19日まで開催予定(取材・文:山口ゆかり / Yukari Yamaguchi)