アメリカで発禁だった『バトル・ロワイアル』ついに解禁!完全版ブルーレイが発売!
日本で公開され、その過激な内容を理由に国会でも質疑された『バトル・ロワイアル』の完全版ブルーレイが、アメリカで発売されることがハリウッド・リポーターによって明らかになった。
これは、「バトル・ロワイアル:ザ・コンプリート・コレクション」というブルーレイ版で、オリジナルの『バトル・ロワイアル』と続編にあたる『バトル・ロワイアル II~鎮魂歌(レクイエム)~』のデイレクターズ・カットと劇場版が、それぞれ4枚のディスクとして発売されることになった。
オリジナルの作品は、日本映画の巨匠深作欣二監督が高見広春の同名小説を基に2000年に映画化したが、R-15指定として公開され、中学生同士が殺し合うという設定から、少年少女への悪影響が懸念され、国会でも大島理森文部大臣が同作について政府の見解を求めるという異例の質疑をしたこともあった社会現象を巻き起こした作品。
そのストーリーは、新世紀になって1つの国が崩壊し、大人たちは新たな教育法を可決。それは、年に一度全国の中学校の中から選ばれたクラスが、脱出不可能な無人島で3日間の制限時間の中で、最後の1人になるまで殺し合いを強制するという法律だった。そして、そのクラスに選ばれた岩城学園中学3年B組の生徒が殺し合いを始めていくという衝撃的な構成になっていた。
これまで『バトル・ロワイアル』の基となった原作や映画の発売はアメリカで禁じられ、『バトル・ロワイアル』のアメリカ版リメイクも、コロンバイン高校銃乱射事件などの影響で企画倒れになっていた経緯があったが、『バトル・ロワイアル』を彷彿させるアメリカの作家スーザン・コリンズのSFアクション小説「ハンガーゲーム」が映画化され、その映画の公開が3月23日で、その3日前の3月20日に今度の”バトル・ロワイアル:ザ・コンプリート・コレクション”がアメリカで発売されることになっている。 (細木信宏/Nobuhiro Hosoki)