『ザ・ロード』、『ノーカントリー』の原作者コーマック・マッカーシーが、直接脚本を執筆!
映画『ザ・ロード』や『ノーカントリー』などの原作で名をはせた小説家コーマック・マッカーシーが、初めて脚本を直接執筆したことがEmpireonline.comによって明らかになった。
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これは、「ザ・カンセラー(原題) / The Counsellor」というタイトルの脚本で、マッカーシーが普段出版している編集者に、小説ではなく、脚本を直接送りつけたことで、編集者を驚かせたようだ。その脚本のストーリーは、人々から敬愛された弁護士が、自意識過剰にもドラッグ・ビジネスに深くかかわらずに金儲けしようとするが、とんでもない落とし穴が待ち受けていたという設定だそうだ。
すでに、マッカーシーの作品「ザ・ロード」を製作したプロデューサー、ニック・ウェクスラー、スティーヴ・シュワルツ、ポーラ・メイ・シュワルツが、同脚本の映画化への著作権を獲得したようで、他の配給会社やプロデューサーとの著作権を全く争うことなく決定したようだ。
今回のマッカーシーの作品について、プロデューサーのスティーヴ・シュワルツは「マッカーシー自身が脚本を執筆したことで、彼の文体を直接味わうことができる。さらに、(脚本では)二人の女性が重要な役を担い、マッカーシーのユーモアと知性による台詞が、悪夢をより怖いものにさせている」とコメントを残している。
これまで彼の原作を映画化した作品は、上記の映画と『すべての美しい馬』を含め高い評価を受けているが、はたしてどんな映画ができるのであろうか? (細木信宏/Nobuhiro Hosoki)