伝説的なブルース歌手 エタ・ジェイムズさんが死去 白血病からの合併症
アメリカのブルース、R&Bシンガーとして60年代~70年代にかけてチェス・レコードの一時代を築き上げたエタ・ジェイムズさんが、73歳で亡くなったことがアメリカの報道機関が報じた。
エタ・ジェイムズさんは1月20日(金曜日)の朝、カリフォルニア州リバーサイドの病院で白血病からの合併症で亡くなった。彼女は、アフリカ系アメリカ人の母親のもとに生まれ、教会のゴスペルを歌い出してから音楽界に興味を持ち始め、ジョニー・オーティスによってロサンゼルスにあるモダン・レコードと契約して歌手活動を開始する。60年代にはチェス・レコードと契約し、曲「At Last!」はR&Bで2位を記録、その後も荒々しくブルースをシャウトする姿がファンの間では人気を集めた。彼女がデビュー当時から麻薬中毒であったことは有名だったが、これまでグラミー賞ではベスト・ジャズ・ミュージカルを受賞、ブルース部門でも受賞した彼女は、1993年にロック殿堂入りを果たしている。
日本にも1992年に開催されたジャズ・フェスティバルために来日したことがある。映画では、チェス・レコードを題材にした映画『キャデラック・レコード~音楽でアメリカを変えた人々の物語』でエタ役をビヨンセが演じていた。ご冥福をお祈りします。 (細木信宏/Nobuhiro Hosoki)