ジェフリー・ラッシュ、故郷で「オーストラリアン・オブ・ザ・イヤー」を受賞
映画『英国王のスピーチ』で言語聴覚士ライオネル役を演じたジェフリー・ラッシュが、故郷オーストラリアで芸術への貢献を称えられ、「オーストラリアン・オブ・ザ・イヤー」を受賞した。
オーストラリアのクイーンズランド出身のジェフリーは、大ヒット映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズでバルボッサ役を演じたほか、1997年には映画『シャイン』でアカデミー主演男優賞を受賞し、オスカーを受賞した初のオーストラリア人俳優となった。2004年には映画『ライフ・イズ・コメディ! ピーター・セラーズの愛し方』でエミー賞主演男優賞を受賞、2009年にはトニー賞でも「瀕死の王」で演劇主演男優賞を受賞しており、「オーストラリアン・オブ・ザ・イヤー」の主催者はジェフリーについて、「アカデミー賞、トニー賞、エミー賞の三冠を遂げたまれな存在」として栄誉を称えている。
シドニー・モーニング・ヘラルド紙によると、ジェフリーはキャンベラで行われた授与式に出席し、オーストラリアのギラード首相から賞を渡された。受賞の際には喜びとともに、「僕たちは、いつでも蜘蛛と変わらないような存在だと言われてきました」とコメント。「つまり、俳優は残念ながら、蜘蛛のように目立たないものにもなりうるということです。僕らが存在することすら気付いていない人も少なくありません」と自身の芸術論を語った。(竹内エミコ)