長谷川潤「いつかママになるのが楽しみ」想像妊娠と育児放棄を乗り越えたパンダの姿に感激!
51グラムという、世界最小体重で生まれたウーイーをはじめ、成都にあるパンダ繁殖研究基地で暮らすパンダたちの成長を追った映画『51(ウーイー) 世界で一番小さく生まれたパンダ』で初の映画ナレーションに挑戦した長谷川潤が、本作の魅力を語った。
映画『51(ウーイー) 世界で一番小さく生まれたパンダ』場面写真
ハワイで育ったため実際にパンダを見たことがなく、初めは「かわいい動物だなという印象ぐらいしかなかった」という長谷川。だが、本作のパンダたちの映像を見ているうちに、「もしわたしがママだったら……」というイメージが自然とわいてきたといい、いつもよりトーンを抑えた穏やかな声を披露している。
収録には、感情を込めて丁寧に取り組んだため、8時間もかかったそうだが、「山を登りきったような達成感があったので、終わった瞬間には充実感でいっぱいになりました。とても勉強になったし、ものすごくやりがいがあったので、ぜひまたやりたいです」と笑顔で目を輝かせる。
そんな長谷川が本作で最も強く感じたのは「家族のきずな」だという。ウーイーたち兄弟がケンカをするシーンでは、妹たちとケンカをした幼いころを思いだし、一人で暮らすオスパンダの生態には、離れて暮らす家族を思ったとか。中でも強く心を揺さぶられたのは、メスパンダのリリ。子どもが欲しくて想像妊娠を繰り返し、人工受精でやっと子どもを授かりながらもうまく接することができないその姿に「もう切なくて。赤ちゃんを抱きしめるしぐさと表情にはグッときました。そして最後には『良かったね、リリ!』って。もう感動しちゃいました」とすっかり感情移入してしまったそう。
それだけに、試練を乗り越えたリリの姿には、「自分がいつかママになるのがより楽しみになったし、自分の未来の子どもと一緒に観たいと思いました。初めてです。こんなに自分の子どもにも観せたいと思った映画は」と感じたという。愛らしい外見としぐさだけに目が行きがちだが、パンダたちの生活は、人間とそう変わらない。本作に登場する彼らの様子からは、長谷川のように感じられるものが、たくさんあるはずだ。(取材・文:小島弥央)
映画『51(ウーイー) 世界で一番小さく生まれたパンダ』は2月11日より公開