加藤浩次、海賊王になる! 台本を見たときは笑ってしまった!
9日、渋谷のNHK放送センターで大河ドラマ「平清盛」の第6話「西海の海賊王」試写会が行われ、海賊の棟りょう・兎丸を熱演する加藤浩次が、高階通憲(後の信西)役の阿部サダヲと共に、大規模なロケを振り返った。
この回には、兎丸が船の階段を上って高みに立ち、「おれは海賊王になる!」と高らかに宣言するシーンがある。「ONE PIECE ワンピース」のルフィを思わせるようなセリフであり、加藤も「台本を見たときは笑っちゃいました。監督に『いいんですかね?』と聞いたら、思いっきりやっちゃえよと言われて」と振り返った。
「リハーサルのときも松山(ケンイチ)君と二人でゲラゲラ笑い合った。僕が持っていた大河のイメージと違うので面白かった」という加藤に「松山はどんな人?」という質問が投げかけられると、「裏では、うれしそうに子どもの話をする。人のよさが出ていますよね」とその素顔を明かした。
制作統括を担当するプロデューサーの磯智明によると、2月12日放送予定の第6話は「清盛(松山ケンイチ)が時子(深田恭子)と出会う前の青春編のクライマックス」にあたる重要な回とのことで、大河ドラマ史上最大規模となるスケールの大きな瀬戸内海ロケを敢行したという。
清盛と死闘を繰り広げる兎丸は、やがて家来となり、清盛の日宋貿易を軸とした新しい国造りの原動力となる重要人物になるわけだが、そのキャスティングにおいて「棟りょうとして海賊を束ねられる人物は誰か」と考えた磯は、「加藤さんならお笑い界でも若手を束ねているイメージがあり、棟りょうの風格がある」と起用の理由を明かしていた。(取材・文:壬生智裕)
NHK大河ドラマ「平清盛」はNHK総合ほかにて放送中