80年代にガキだった「小学30年生」向け!? なつかしドラマ&映画を特集のムック本登場!-映画秘宝
映画『海賊戦隊ゴーカイジャーVS宇宙刑事ギャバン THE MOVIE』で1980年代を代表するヒーロー・ギャバンが復活を果たした中、今も少年の心を持ち続ける「ピッカピカの小学30年生」に向けたテレビドラマ&映画ガイド本「別冊映画秘宝 80年代ガキTV&シネマ大百科」が、映画専門雑誌「映画秘宝」より発売された。
本書は、ギンティ小林氏、映画秘宝編集部の編さんによるムック本。ギャバンを演じた大葉健二に主題歌を担当した串田アキラのインタビューから始まり、先日DVD化が発表された刑事ドラマ「西部警察」や数多のロボットアニメにアイドル映画など、ドラマや映画を中心に、1980年代の少年たちが心躍らせた文化を特集した1冊となっている。
興味深いのは、爆発、横転、大激闘……。筋肉と爆発ですべてが解決した、この時代の「活劇」への着目。シルヴェスター・スタローンにアーノルド・シュワルツェネッガーをはじめとする筋肉ヒーローたち。そして、一大ブームを巻き起こしたジャッキー・チェンの人気を振り返る。さらには復活作が放映中の「ナイトライダー」に「特攻野郎Aチーム」「超音速攻撃ヘリ・エアーウルフ」といった、海外アクションドラマまで網羅。
そのほか、和製アクション界を牽引する、真田広之、志穂美悦子を輩出したJAC(ジャパン・アクション・クラブ)に、1980年代アイドル映画などを語るページも。これらの多数の項目を、ギンティ氏はじめとする秘宝ライター陣、ライムスターの宇多丸や吉田豪、アクション監督の谷垣健治にホラー映画監督の清水崇監督など各界の専門化がそれぞれ語り尽くしており、この時代にガキだった人々感涙必至の内容となっている。
本書を読むと、30代以上男子の心にささる作品のあまりの多さに気づかされる。当然1冊におさまりきらず、語られていないテーマや作品も多々あるため、第2弾の発売にも期待したいところ。1980年代を知らない世代にも、あのころの熱気の一端を知ることのできる1冊となっている。(編集部・入倉功一)
「別冊映画秘宝 80年代ガキTV&シネマ大百科」は洋泉社より発売中 価格 1,260円(税込み)