鈴木京香・奥田民生らがボランティアで参加 東日本大震災を描く『PRAY FOR JAPAN ~心を一つに~』全米公開決定
日本マンガのアメリカ市場を開拓したTOKYOPOP社の創立者であるスチュウ・リービーが、東日本大震災の直後から被災者支援ボランティアをしながら撮影したドキュメンタリー映画『PRAY FOR JAPAN ~心を一つに~』が、全米16都市で公開されることが決定した。また日本でも、震災から一年の区切として、ワールドプレミアイベント上映会などが行われる。
北米映画館系列の大手AMC シアターズと提携して3月14日から全米公開される『PRAY FOR JAPAN ~心を一つに~』。日本では3月6日にシネマート新宿でワールドプレミア上映会、翌日7日にワーナー・マイカル・シネマズ新石巻で被災者向けの無料上映会を予定している。
スチュウ・リービー監督は、震災直前に来日し、地震発生時には東京に滞在中だったが、震災の3日後にボランティア申請。救援物資の運搬や、宮城県の被災地での炊き出しに従事した。そんな中、石巻で出会った被災者がリービー監督にドキュメンタリー映画を撮ることを提案。その後は6週間にわたり被災地に滞在し、ボランティアをしながらカメラを回し合計50時間もの映像を撮影した。
リービー監督いわく、「自分のことで精いっぱいであるはずなのに、他人や故郷のために力を尽くすヒーローたちの話を世界に知ってもらいたかった。現地の皆さんのおかげで日本の素晴らしいスピリッツを記録することができました」。
なお、本作は非営利ベースの映画製作で、制作者はすべてボランティアで協力している。オープニングアニメーション制作は、テレビアニメ「蟲師」などを手掛けた長濱博史。また、福島県出身の詩人・和合亮一氏の詩の朗読は女優・鈴木京香、テーマ曲の制作と演奏は奥田民生が担当するなど、豪華な面々が本作に参加し、強力にサポートしている。(取材・文:高松美由紀)