ショーン・ペン、イギリスとアルゼンチンの領有権問題でアルゼンチンを支持
ショーン・ペンがアルゼンチンのクリスティーナ・フェルナンデス・デ・キルチネル大統領と面会し、現在、イギリスとアルゼンチンとの間で問題になっているフォークランド/マルビナス諸島の領有権問題について、アルゼンチンを支持する考えを表明した。
フォークランド諸島(アルゼンチン名はマルビナス諸島)は、1982年にイギリスとアルゼンチンの間で領有権をめぐり紛争が起き、現在はイギリスが実効支配している。紛争終結からまもなく30年を経るが、ここにきて問題が再燃。同諸島の返還を要求するアルゼンチンについて、英キャメロン首相は「植民地主義的だ」と語るなど、緊張が高まっていた。さらに2月からは、英ウィリアム王子が空軍パイロットとして同諸島の基地へ派遣されたことから、アルゼンチンはイギリスが軍事強化を図っているとして反発。イギリスは依然、主権についての話し合いや交渉を拒否している。
英ガーディアン紙によると、アルゼンチンのブエノスアイレスを訪問したショーンはフェルナンデス大統領と面会し、同諸島について「アルゼンチンのマルビナス諸島」と明言してアルゼンチン側への支持を明らかに。また、主権交渉を拒否しているイギリスに対し、国連主催の議論に参加すべきだとし、「イギリスとアルゼンチンの間で外交的な話し合いが必要だ。今の世界は、ばかげた古い植民地主義的イデオロギーを許さないだろう」と語った。(竹内エミコ)