アカデミー賞ドキュメンタリー短編賞ノミネート作品東日本大震災からの復興を描いた『津波そして桜』はいまだ日本公開の予定なし…
第84回アカデミー賞
東日本大震災から復興しようとする人々の姿をとらえたドキュメンタリー映画『津波そして桜』の日本公開はいまだ決まっていないことが明らかになった。これは宣伝担当者が明かしたもので、本作は第84回アカデミー賞ドキュメンタリー短編賞にノミネートされており、世界中から注目されている。
本作の宣伝を担当するデヴィッド・マクダエル氏は、本作の日本公開について「まだ決定していません」と回答。東日本大震災からの復興を題材にしていることに加え、オスカーにノミネートされていることで世界的な注目度もアップしている本作だが、いまだ日本で観る機会が設けられていないのは残念というほかないだろう。
同じアカデミー賞とはいえ、作品賞をはじめとする主要部門にノミネートされている作品と、ドキュメンタリー短編賞のノミネート作品では知名度に圧倒的な差がある。とりわけドキュメンタリー短編賞に関しては受賞作であっても日本での劇場公開は難しく、近年では第76回受賞作の『チェルノブイリ・ハート』が公開されたのみ。同作も昨年8月の劇場公開までには、約8年の時間が掛かっている。
だが、第79回受賞作の『中国 エイズ孤児の村』がテレビ放送されたという例もあり、日本で観られる可能性は決してゼロではない。すでにオフィシャルサイトで公開されている予告編は、当事者の日本人でなくとも、胸が痛くなる映像で構成されている。アカデミー賞はもちろんのこと、早期の日本公開にも期待したい。(編集部・福田麗)