ニコ動が映画館と業界初の仰天コラボ!「イヴの時間」が流れる大スクリーンにリアルタイムでコメントが!
25日、「ニコニコ生放送」を利用したソーシャル視聴プログラム「ニコニコ映画上映会」と映画館がコラボレーションし、映画『イヴの時間 劇場版』が、「ニコニコ映画上映会」とユナイテッド・シネマ豊洲のスクリーンで同時上映された。
映画館のスクリーン上にリアルタイムのコメントが流れるという、業界初の試みに、イベントに参加した吉浦康裕監督や、小説版の著者である水市恵、ナギ役の声優・佐藤利奈、そして場内のファンからはさまざまな反応が見られた。
「ニコニコ映画上映会」とは、動画共有サービス「ニコニコ動画」内ニコニコチャンネルの、映画カテゴリから公式生放送される映画作品を、ユーザーが共に視聴するというプログラム。そのプログラムを映画館のスクリーンで同時に流す、業界初という試みに、吉浦監督は「ウェブ発のアニメという認識があるので、ニコニコさんとのコラボは光栄です。生で反応が返ってくるのは面白い。積極的に楽しみたいです」と興奮気味。佐藤も「映画館のスクリーンにコメントが流れるなんて前代未聞ですよね」と目を輝かせる。
上映が開始されると、スクリーン上にユーザーからのコメントが次々と流れ出す。もちろん映画館で鑑賞している観客の参加もOK。通常、映画館では携帯の電源を切ることがマナーとなっているが、この日の劇場には、パソコンや携帯を使ってコメントを書き込むという、真逆の空間が存在していた。吉浦監督自身も場面ごとに解説を入れ、ユーザーからの質問に答えるなど積極的にコメントを発信し、場内はニコ動ならではともいえる一体感に包まれていた。
「新しい物好き」と自分を表現した吉浦監督は、今年、新作映画『サカサマのパテマ』が公開される予定だ。「今がんばって製作しています。外に広がっていくような世界観の作品です」と見どころをアピール。26日の0時からは、映画版本編の序章の第1話となる映像のウェブ配信が開始されている。その全ぼうはまだ明らかになっていないが、監督の創造した、新たなる世界観に期待が高まる。(磯部正和)