ついに数時間後!アカデミー賞レッドカーペットへ秒読み開始!ハリウッドは厳重警備で交通渋滞も!
第84回アカデミー賞
ついに数時間後に迫った第84回アカデミー賞授賞式。コダック・シアターのあるハリウッド・ブルバード近辺は交通渋滞でごった返している。報道陣たちですらハリウッド・ブルバードからレッドカーペットに入るためには金属探知機のセキュリティー・エリアを通らなければならない。
アカデミー賞当日の警備は政界の要人もビックリの厳重さで、関係者といえどもアカデミー本部から発行された顔写真入りプラスチック製入場許可証を首からかけ、セキュリティーにてそのカードをスキャンしてもらい、コンピューターに映し出される顔写真と許可証を持っている本人の顔が一致した時点でやっと入場を許可されるのである。例外は一切認められない。
さて、いったんレッドカーペットに入るとそこはもう別世界である。今年のレッドカーペットは「古き良きムービー・エクスピリアンス」というモチーフを装飾面でも打ち出しており、近年に比べて非常にシックな雰囲気である。それと対照的なのはレッドカーペット上。世界各国のネットワークが集結して様子はまるでハチの巣をつついたようである。
レッドカーペット脇に立てられたスタンド席に目を移すと、懸賞に当たったラッキーな映画ファンのグループが見える。観客席のテンションはすでに最高潮。レッドカーペットまでまだ数時間あるというのに歓声を張りあげて大いに盛り上がっている。今日のレッドカーペットを見るためにアメリカのいろいろな所からはるばるハリウッドに飛んで来ているのだから当然と言えば当然である。
レッドカーペットで登場が期待されている映画『アーティスト』の“助演男優”ドッグのアギーくんは、授賞式まで数時間前となったこの時点でも、来る、来ないで報道陣の気をもませており、まさに今年のセレブ中のセレブ。今朝、E!エンターテイメント・チャンネルがオンラインで伝えたところによれば、大半のアギー不参加の報道に反して、彼がギリギリになってレッドカーペットに姿を現す可能性は十分に残っていると報じている。
アカデミー本部とすったもんだの末に、サーシャ・バロン・コーエン(『 ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習』)が、新作である『ザ・ディクテイター(=独裁者)/The Dictator』の独裁者キャラの格好をして(故カダフィー大佐のようなコスチューム)、レッド・カーペットに参加することが許可されたというから、名犬アギーもレッドカーペットに現れて然り……というのが関係者、ならびにアギー・ファン達の予想である。
いずれにせよ今年のアカデミー賞は本番はもちろんのこと、授賞式前のレッドカーペットも近年に増して見どころが多い楽しいイベントとなりそうである。(文・写真:明美・トスト/Akemi Tosto)
第84回アカデミー賞授賞式は2月27日午前9:00よりWOWOWにて生放送
夜9:00よりリピート放送