世界最古の“女性器”壁画が公開!「ピカソを思わせます」と専門家も感嘆!
ドイツの巨匠ヴェルナー・ヘルツォーク監督によるドキュメンタリー映画『世界最古の洞窟壁画3D 忘れられた夢の記憶』より、世界最古、およそ3万2,000年前に描かれた“女性器”壁画の画像が公開された。フランス政府はこれまでショーヴェ洞窟(どうくつ)の撮影を許可しなかったため、今回の壁画が世界中に公開されるのはもちろん初めてだ。
“女性器”壁画といっても一見してわかるものではない。劇中に登場する考古学者ドミニク・バフィエによると、周辺の床がもろいために近寄れず、クリアな映像を撮ることができなかったのだという。それでも、よくよく見れば、「もしかして……」と確かにそこに何が描かれているのかわかるはずだ。
ドミニクいわく、その壁画は「女性の下腹部からヒザまで、下半身だけが描かれています」「この女性器はバイソンに抱かれているように描かれている。 女性とミノタウロスを描いたピカソを思わせます」と芸術的な価値も認められている様子。壁画と女性器という組み合わせの意外さばかりではなく、そういった観点から眺めると新たな発見があるかもしれない。
ショーヴェ洞窟は、約2万年前に起きたとされるがけ崩れで入口がふさがれたため、旧石器時代当時の状態が保持されている。そうした偶然の導きにより、現代を生きる人々が3万年以上前の壁画を見ることができるというのは、まさに奇跡。本作では3Dカメラを駆使することによって、壁画の立体感も実物そのままにフィルムに焼き付けることに成功している。(編集部・福田麗)
映画『世界最古の洞窟壁画3D 忘れられた夢の記憶』は2012年3月3日よりTOHOシネマズ 日劇、TOHOシネマズ 六本木ヒルズほかにて全国公開