ピーター・ジャクソン製作、3人の8歳男児殺害えん罪事件のドキュメンタリーが、ソニー・ピクチャーズ・クラシックスで配給決定!
映画『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズや『ラブリーボーン』などでおなじみのピーター・ジャクソン監督が製作したドキュメンタリー作品『ウェスト・オブ・メンフィス(原題) / West of Memphis』が、ソニー・ピクチャーズ・クラシックスで配給されることが明らかになった。
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本作は、1993年にアーカンソー州で3人の8歳男児を殺害した容疑者として、ダミアン・エコールズ、ジェイソン・ボールドウィン、ジェシー・ミスケリーJrの3人が逮捕され有罪判決が下されたが、後にえん罪説が浮上し、DNA鑑定の結果、3人が釈放されるというウェスト・メンフィス3と称される事件を追ったドキュメンタリー。『フロム・イーブル ~バチカンを震撼させた悪魔の神父~ 』(日本未公開)のエイミー・バーグが監督を務め、今年の1月20日にサンダンス映画祭でワールド・プレミアも行っている。
ちなみに、同じウェスト・メンフィス3事件を題材にした作品で今年のアカデミー賞の長編ドキュメンタリー部門でノミネートされた映画『パラダイス・ロスト3:パーガトリー(原題)/ Paradise Lost 3 : Purgatory』には描かれなかった「なぜ突如、彼らが釈放されのか」という新たな証拠についても描かれているようだ。
制作は、ピーター・ジャクソンのほかに、映画『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズや『ラブリーボーン』で、脚本・制作を担当したフランシス・ウォルシュとダミアン・エコールズの妻、ロリ・デイヴィスらも参加している。
制作者は、ソニー・ピクチャーズというメジャーでの配給が決定したことで、司法システムの欠点をより多くの人々に知ってほしいと見解を述べている。 (細木信宏/Nobuhiro Hosoki)