濱田岳が13歳から30歳を熱演!中村義洋監督と5度目のタッグで「みなさん、さようなら」映画化決定!!
映画『アヒルと鴨のコインロッカー』『フィッシュストーリー』『ゴールデンスランバー』『ポテチ』でタッグを組んできた濱田岳と中村義洋監督の5度目のタッグで、「団地から一歩も出ずに生きていく」と決めた青年が主人公の“団地映画”が制作されることが発表された。
本作は、第1回パピルス新人賞を受賞した久保寺健彦の著書「みなさん、さようなら」が原作。「とにかく一気読み」だったという中村監督が、「一人一人の人間の成長という時間の積み重ねでそれを丹念に見せることは、監督としてもぜひともやっておきたいことだと思いました」と映画化を決めた。
濱田が演じるのは、小学校の卒業を機に、中学校にも行かず、「団地から一歩も出ずに生きていく」と決めた渡会悟。悟は、中学に通う同級生たちの帰宅を出迎え、団地内のケーキ屋に就職し、同級生と婚約し、団地内だけでの生活を謳歌していく。しかし、時代が移り変わり、同級生たちが団地から出て行くと、悟の生活は……?
本作で、13歳から30歳までの悟を演じる濱田。「僕らの仲間には濱田岳がいるのに、ほかの俳優を考える理由がどこにあるんだ!」と中村監督からのラブコールを受けた濱田は「中村監督からのお話なら悩む理由もないですし、何より現場が楽しいので、喜んでお返事しました」。
都内近郊の団地を舞台に、2011年12月に撮影を行い、すでに撮了。2012年2月29日に完成を迎えている本作。体を見せるシーンはないという濱田だが、1940年代に活躍し、「空手バカ一代」の主人公にもなった大山倍達のような体型を目指して体を鍛え、撮影に臨んだという。
濱田のほか、濱田演じる悟の婚約者役で倉科カナ、同級生役で永山絢斗、幼なじみ役に波瑠、悟が気に掛けているブラジル人少女マリアの義理の父親役で田中圭、悟が勤めるケーキ屋の店主役でベンガル、悟の母役で大塚寧々が出演する『みなさん、さようなら』。中村監督が本作を通して伝えたいメッセージは「人はいかにして強くなるのか」だというが、果たしてどんな作品に仕上がったのか? 昭和30年代に巻き起こった“団地ブーム”から50年以上の時を経た今描かれる“団地映画”に注目したい。(編集部・島村幸恵)
映画『みなさん、さようなら』は2012年全国公開予定