『ゴッドファーザー』続編小説をめぐる訴訟、泥沼化…今度は原作者側がパラマウントを訴える
フランシス・フォード・コッポラ監督の映画『ゴッドファーザー』の原作小説の続編出版をめぐる訴訟で、今度は原作者マリオ・プーゾさんの遺族が米パラマウント ピクチャーズを訴えた。先月の段階では、今年7月に予定されていた無許可の続編小説出版差し止めを求め、米パラマウント ピクチャーズがマリオさん側を訴えていた。
事の発端は、米パラマウント ピクチャーズが『ゴッドファーザー』原作小説の続編出版を含む権利を所有していると主張する一方で、マリオ・プーゾさんの息子アンソニーさんがこれまでに2作の続編を企画・出版したこと。だが、バラエティーによると、マリオさん側は今回の訴訟において、あくまで原作小説に関する権利はマリオさん側にあると主張するようだ。
「マリオ・プーゾ氏は、パラマウント社が困っていたときに莫大(ばくだい)な富をもたらしました。ですが、彼が亡くなった今、パラマウントは彼の子どもたちからすべての権利を奪おうとしています」とマリオさん側の弁護士は徹底抗戦の構えを見せており、訴訟が長引くことは必至だ。
これに対し、米パラマウント ピクチャーズは「わたしたちは、マリオ・プーゾ氏と彼の功績に敬意を払っています。わたしたちは、故プーゾ氏の遺志に従うことができる道を探しています」と代理人を通じてコメントを発表している。(編集部・福田麗)