秋元才加、AKB48が7人出演した『ウルトラマンサーガ』に「アイドル映画には絶対したくなかった」と熱い思いを吐露!!
2011年に45周年を迎え、新たなフィールドへと踏み出した「ウルトラマン」シリーズの劇場最新作、『ウルトラマンサーガ』に出演したAKB48の秋元才加が、本作に込めた熱い思いを語った。「45年も愛され続けている伝統のある作品だけに正直不安も大きかった」という秋元は、何よりも本作がアイドル映画になってしまうことを恐れていたという。
「わたしですら7人は出過ぎじゃないかと思ったんですよ(笑)。でもだからこそ逆にアイドル映画には絶対したくなかった。ファンの人たちにもなかなかやるじゃんって言われるくらいのクオリティーにしないと、ウルトラマンに失礼ですから」。
秋元が本作で所属するのは、ウルトラマン史上初となる女性だけの地球防衛隊、その名も「チームU」。秋元は、AKB48のメンバー7人で構成される「チームU」のリーダー、アンナ役に挑み、謎の侵略者バット星人によって滅亡の危機にさらされ、子どもたちが取り残された地球を守るため、必死に戦う女性を熱演した。
アンナは、女性だけの地球防衛隊誕生のきっかけにもなっているかなりドラマチックな存在。「気丈に振る舞っているけど、実際は過去の傷とかうそとかいろいろなものを抱えている。そんなアンナが表に出さない優しさや弱さをにじませて、そのギャップがアンナの人間としての魅力になればいいと思っていた」。実際にAKB48のチームKでキャプテンを務める彼女は、リーダーとして冷静に振る舞いつつも内面にはさまざまなものを抱えているアンナと「似ている」と感じたのだという。
さらに、本作には「ウルトラマンが戦って解決するだけでなく、人間だけで何ができるのか」が描かれていると言う秋元。確かに、過酷な状況の下で、派手な爆発シーンなどにも果敢に挑んだ秋元の姿には、勇気を与えられる。そんな秋元は、怪獣の襲来によって破壊されるシーンの撮影で、震災のときのことも頭をよぎったと明かす。
「AKBとしての活動もそうですが、エンターテイメントとして楽しんでもらった上で、ずっと心の片隅に置いてもらえるような、そんなエネルギーになれたらいいなと思っていました。だからこの映画を観て元気になってくれたら本当にうれしいです」。その言葉から、映画に懸けた真摯(しんし)な熱さが伝わってきた。(取材・文:永野寿彦)
映画『ウルトラマンサーガ』は3月24日より全国公開