ドクター・スースの「キャット・イン・ザ・ハット」が3Dアニメ化されることに!
3月2日に全米公開された映画『ロラックス(仮題)』が、2週連続でボックスオフィス1位となった快挙を受け、本作の原作者ドクター・スースの、最も人気のある作品の一つ「キャット・イン・ザ・ハット」が3Dアニメ化されることに決定した。
アメリカの児童文学者ドクター・スースことセオドア・スース・ガイゼルは、韻や言葉遊びを駆使した、想像上のキャラクターたちを据えた著作で知られ、日本でも「グリンチ」や「ぞうのホートンひとだすけ」「ふしぎな500のぼうし」などの邦訳本が親しまれている。
「キャット・イン・ザ・ハット」は、2003年にマイク・マイヤーズ主演の『ハットしてキャット』としてすでに実写映画化されているが、ウェブサイトdeadline.comによれば、製作費1億900万ドル(約87億2,000万円)のところ、米国内で1億100万ドル(約80億8,000万円)、国外で1億3,300万ドル(約106億4,000万円)にとどまり、製作会社のユニバーサルピクチャーズにとっては期待を大きく下回る結果となった。(1ドル=80円換算)
ユニバーサルとともに『ドロラックス(仮題)』の製作にかかわり、「キャット・イン・ザ・ハット」の3Dアニメ化の製作も担当する、製作会社イルミネーション・エンターテイメントのクリス・メレダンドリと、プロデューサーのオードリー・ガイゼルは、「キャット・イン・ザ・ハット」は再びスクリーン上で息を吹き込まれる価値が十分にある、とdeadline.comにコメントしている。
退屈の雨の日に突然現れ、はちゃめちゃな冒険を繰り広げてくれる、帽子をかぶった風変りなネコの物語が、『ロラックス(仮題)』のように色彩豊かで詩情溢れる世界で再現されることになるのだろうか。製作、公開時期共に、まだ明らかにはされていない。(鯨岡孝子)