「デスパレートな妻たち」の降板訴訟 陪審員が評決を下せずに終わる
テレビドラマ「デスパレートな妻たち」のクリエイター、マーク・チェリーに意見したため、降板させられたと不当解雇で訴えを起こしていたニコレット・シェリダンだが、陪審員は評決を下すことができず、評決不能で裁判は幕を閉じた。
今回の裁判で評決を下すには12人の陪審員のうち、9人以上の意見の一致が必要だったが、審議を3日間行っても8対4から数は動かず、どうやっても評決には至らないと陪審員長は裁判官に報告したという。ちなみに、8人はニコレットの主張を認め、不当解雇という意見だったらしい。
評決不能になったことを言い渡されたニコレットはものすごい勢いで法廷をあとにしたとのこと。製作側を裁判に引きずり込んだ女優は使いたくないからなのか、ニコレットは仕事がないと以前にコメント。不当解雇で求めていた600万ドル(約4億8,000万円)の賠償金を当てにしていたのかもしれないが、振り出しに戻ってしまったことになる。相手が無罪になったわけではなく、評決不能裁判であるため、新たな訴訟を起こし、新たな陪審員で裁判をやり直すことも可能だが、お金がかかることと、これだけ大きく報道されていると、余計な情報を耳にしていない陪審員を選ぶのは難しいだろう。
ニコレットが不当解雇と同時にマークに平手打ちされたと主張していた暴行罪は裁判官によって棄却され、マークは非常にうれしいとコメント。ただ、裁判が完全に終わるまでは、それ以上のコメントは控えたいと言っていた。評決不能となり、マークがどのようなコメントを出すかが注目される。(BANG Media International)