ウディ・アレン監督の新作、国際的な売り込みを視野にタイトルを変更
ウディ・アレン監督が手がける最新作『ネロ・フィドルド(原題) / Nero Fiddled』が、配給を担当するソニー・ピクチャーズの見解で「よりわかりやすい」タイトルに変更となり、『トゥ・ローマ・ウィズ・ラブ(原題) / To Rome with Love』となる。
ウディ・アレン監督映画『ミッドナイト・イン・パリ』写真ギャラリー
長年、ニューヨークのマンハッタンを舞台に映画を製作してきたウディ監督は、映画『マッチポイント』や『それでも恋するバルセロナ』など、近作ではヨーロッパでの撮影が続いており、タイトル未定の次回作もデンマークで撮影されることが報じられたばかり。現在製作が進んでいる『ネロ・フィドルド(原題)』もイタリアを舞台にした群像劇だが、この映画についてソニー・ピクチャーズが声明を発表。「ネロ・フィドルド」という言葉は、キリスト教徒を迫害したローマ帝国の皇帝からきたもので、アメリカではユーモア交じりの句として使われるものの、世界的にはそれほど有名な言葉ではないため、国際的な映画の売り込みを考えてタイトルを変えることを決めたという。
映画『トゥ・ローマ・ウィズ・ラブ(原題)』は、ローマに暮らす住人や旅行者、イタリア人たちの間で繰り広げられるロマンスやコメディーを描くもので、ジェシー・アイゼンバーグ、アレック・ボールドウィン、エレン・ペイジ、ペネロペ・クルスやロベルト・ベニーニらが出演する。6月22日に全米公開予定。(竹内エミコ)