製作7年!アニメ映画『ももへの手紙』、ニューヨーク国際児童映画祭で長編大賞受賞!
映画『人狼 JIN-ROH』で知られる沖浦啓之監督が瀬戸内の小さな島を舞台に心温まる物語を紡いだアニメーション映画『ももへの手紙』が、第15回ニューヨーク国際児童映画祭で長編大賞を受賞した。制作を担当したProduction I.Gの石川光久社長は「この映画は制作に7年かかりました。途中、何度も厳しい状況に立たされましたが、この賞をもらったことですべての苦労と努力が実りました」と感慨深げだ。
ニューヨーク国際児童映画祭は、「もっと知的で、情熱にあふれ、刺激的な子ども向けの映画を育成しよう」という理念の下、1997年に設立された映画賞。若い世代に向けた実写およびアニメーション映画の分野では北米最大規模のものとなり、審査員にもユマ・サーマンやスーザン・サランドンといったハリウッドを代表する面々が名を連ねている。
映画『ももへの手紙』は、これまでにも第36回トロント国際映画祭をはじめ、世界各国の映画祭に出品され、高い評価を受けていた。石川社長は、日本の豊かな自然を描いた本作が長編大賞を受賞したことについて、「昨年の東北地方太平洋沖地震から1年がたちましたが、日本は今この瞬間も復興に向けて頑張っています。 今回の受賞が日本に大きな希望と夢を与えてくれるはずです。ありがとうございました」とコメントを発表している。
ベルリン国際映画祭に出品された監督第1作の『人狼 JIN-ROH』から約12年。沖浦監督の待望の第2作は、前作や、スタッフとして参加した映画『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊』と路線こそ違えど、決してファンの期待を裏切らない作品に仕上がっている。(編集部・福田麗)
映画『ももへの手紙』は4月21日より全国公開