謎の奇病で夫の体が…!『ゴジラ』『ガメラ』『仮面ライダー』の特撮スタッフ製作の『へんげ』がロングランヒット!
10日よりシアターN渋谷ほかにて全国順次公開されている映画『へんげ』が、インディペンデント映画では異例のロングラン上映が決定したことが発表された。
本作は、謎の奇病によって肉体が変化を遂げていく男と、彼を献身的に支える妻の姿を描いた作品で、精神病理サスペンスなのか、超常現象ホラーなのか、心霊映画なのか、猟奇殺人劇なのか、全編に不穏な空気が流れるシュールな一作だ。
とはいえ、インディペンデント作品であるにもかかわらず、映画『ガメラ3 邪神<イリス>覚醒』『ゴジラ2000 ミレニアム』で特技・撮影を務めた村川聡、映画『仮面ライダーJ』で特技・美術を務めた寒河江弘らが集結し、特撮シーンを、特撮と合成のみで仕上げたこだわりにも注目の一作である。
メガホンを取った大畑創監督は、「今のCG技術はすごい発達していますが、特撮の方がカメラの前で本当にモノを撮っているという点では、よりリアルに感じる部分がある。そういう意味で古臭い技術では全くなく、今でも有効な撮影の方法だと思う。本作を通して特撮の魅力に触れて欲しい」。
映画『大拳銃』でゆうばり国際ファンタスティック映画祭、ぴあフィルムフェスティバル双方の審査員特別賞を獲得した大畑監督が放つ異色作は、世界三大ファンタスティック映画祭に数えられるシッチェス・カタロニア国際映画祭をはじめとする20ほどの海外映画祭からオファーが寄せられているとのことで、異例のロングラン上映以外にも、さらなる話題を呼び込みそうだ。(編集部・島村幸恵)
映画『へんげ』はシアターN渋谷ほかにて全国順次公開中