第4回沖縄国際映画祭、アンディ・ラウ主演映画が2冠獲得し閉幕!過去最多41万人が来場!
31日、沖縄の宜野湾市にある沖縄コンベンションセンター・桜坂劇場で開催された第4回沖縄国際映画祭がクロージングを迎えた。
全国から選ばれた一般審査員と観客の投票によって選ばれる「"Peace部門"海人(うみんちゅ)賞グランプリ」と審査員特別賞であるゴールデンシーサー賞(金石獅子賞)のダブル受賞を果たしたのは、審査員全員一致で、「人生のあり方についても、真剣に考えさせられる映画」と大絶賛の香港映画『Tao Jie (A Simple Life)(原題)』。
本作は、ある映画プロデューサーと老人ホームに入居することになった年老いたメイドとのきずなを描く感動作。主演を『インファナル・アフェア』シリーズで知られるアンディ・ラウが務め、メイド役のデニー・イップは、第68回ベネチア国際映画祭で最優秀女優賞を獲得。第1回は『鴨川ホルモー』、第2回『クロサワ映画』、第3回『阪急電車 片道15分の奇跡』と審査員特別賞であるゴールデンシーサー賞は日本映画が受賞してきただけに、香港映画の2部門制覇は初の快挙となった。
授賞式では、グランプリの発表を前に緊張気味の表情を浮かべた芸人たちだったが、ノーサイドとなったクロージングイベントでは全員が大はしゃぎ! 本映画祭の公式テーマソング「笑顔のまんま」をBEGINと共に熱唱。夜空には、大きな花火が打ち上げられ、映画祭は幕を閉じた。
昨年は東日本大震災支援チャリティーイベントとして開催された本映画祭だが、今年は開催日程をずらし、3月24日から31日までの春休み期間中に開催。多くの家族連れや、友人グループ、カップルなどが会場を訪れ、総来場者数は過去最多の41万人を記録した。スターと握手をして大喜びの母親と子ども、芸人を見つけて興奮状態だった女子高生、毎日元気に「おはようございます!」と観客に声を掛け続けた地元ボランティアスタッフたち。雨続きで肌寒かった昨年に比べて、晴れの日が続いた今年の映画祭は、41万人の笑顔が咲いた1週間だった。(編集部:森田真帆)