園子温監督が震災に遭遇する家族描く最新作、伊勢谷友介に吹越満ら実力派キャストが参加!
大震災に遭遇した3組の家族の未来を描く、園子温監督最新作『希望の国』の追加キャストが発表され、小さな役柄ながら、伊勢谷友介、吹越満など、多くの実力派俳優が出演していることがわかった。
『ヒミズ』で東日本大震災の被災地でのロケを敢行、震災後の日本の姿を積極的に作品に反映させた園監督が、改めて震災をテーマにした本作。大地震をきっかけに生活が一変した3組の男女が貫く、それぞれ愛の形が描かれる。
これまで、震災のために生活が一変する家族を、ベテラン俳優の夏八木勲と大谷直子、村上淳と神楽坂恵、清水優と梶原ひかり、さらにでんでんが演じることが報じられていたが、彼ら家族と深いかかわりを持つ重要な役どころで、菅原大吉、山中崇、河原崎建三の出演が発表。さらに、伊勢谷友介、吹越満、占部房子、大鶴義丹、松尾諭、並樹史朗、田中哲司、手塚とおる、堀部圭亮などが、新作を彩ることが判明した。
まさに実力派俳優勢ぞろいのキャスティングとなったが、各人ともセリフ・出演時間は少ないという。しかし、それでもキャスト陣は園監督作品への出演を快く承諾したとか。1月13日にクランクインした製作は、まもなく完了予定。園監督が震災をへて投げ掛ける「いま、日本で生きていく」ことへの問い掛けを、各人がどのように体現し、作品に厚みを加えるのか。
『希望の国』は、震災に遭遇した、日本のある村でつつましくも幸せに暮らす老夫婦と、その息子夫婦、そして彼らの隣家にむ息子とその恋人、3組の家族を描くヒューマンドラマ。大地震によって、避難を強いられるが、愛着を持った家をなかなか離れることができない老夫婦、妻の妊娠が発覚した息子夫婦など、離れ離れになりながらも、3組の家族それぞれが下す決断と行動を描く。(編集部・入倉功一)
映画『希望の国』は今秋、新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開