『ラスト サムライ』の盗作疑惑裁判がようやく終結!
2003年にトム・クルーズが主演した映画『ラスト サムライ』の盗作疑惑裁判で、訴えを起こしていたアーロン&マシュー・ベネイが敗訴したことがハリウッド・リポーターによって明らかになった。
これは、アーロン&マシュー・ベネイの脚本家兄弟が、2000年に『ラスト サムライ』でメガホンを取ったエドワード・ズウィックとプロデューサーのマーシャル・ハースコヴィッツの制作会社ベッドフォード・フォールズに、エージェントを通して脚本を売り込み、同社の脚本の著作権獲得はなかったものの、アイデアが盗作されたとして訴えを起こしていた裁判だ。
今回、この裁判の行われたロサンゼルス地方裁判所で判決が下され、制作会社ベッドフォード・フォールズには最初から脚本は提出されていなかったとして、アーロン&マシュー・ベネイ兄弟の訴えを退け、エドワード・ズウィックとプロデューサーのマーシャル・ハースコヴィッツ側の勝訴となったようだ。したがって原告が主張するアイデア料を払うという暗黙の了解の存在さえなくなったことになる。
今回の裁判についてマーシャル・ハースコヴィッツは「エドワードと僕はすごく安心したよ! 長い間、誤った告発のもと暮らしていることは困難だった。陪審員によって我々が一度も脚本を見たことさえなかったと判決されたことは、公正な判断が下されたと思っている」とコメントを残している。
アーロン&マシュー・ベネイ兄弟は2005年に最初に訴えを起こしたが、紆余曲折を経て、ようやく終止符を迎えたようだ。 (細木信宏/Nobuhiro Hosoki)