再現されたタイタニックで結婚式も!事故から100年、タイタニック・イベントが続くイギリス
豪華客船タイタニック号が沈没した悲劇から100年となる今年4月、イギリスではさまざまな関連イベントが続いている。ブリティッシュ・フィルム・インスティテュート(以下BFI)での古いタイタニック映画の上映をはじめ、コンサートからタイタニック結婚式場まで登場する盛り上がりようだ。
BFIでは「S.O.S.-ザ・タイタニック・センテナリー」と題したタイタニック特集が組まれ、アカデミー賞脚本賞を獲得した1953年公開のアメリカ映画『タイタニックの最期』や、沈没からわずか数か月後に製作されたドイツ映画『夜と氷の中で』、ナチス時代のドイツで反イギリス的な視点から製作された1943年公開の『タイタニック』などが取り上げられている。「S.O.S.-ザ・タイタニック・センテナリー」での古典映画上映のほかにも、BFIではIMAXシアターで最先端の技術を駆使したジェームズ・キャメロン監督の『タイタニック3D』も上映中だ。
また、サウスハンプトンからタイタニック号が出航した4月10日には、同地に犠牲者の子孫ら数百人が集い700本のバラを海にささげた。事故の起こった4月15日に向けて関連コンサートも続き、元ザ・ビー・ジーズのロビン・ギブが手掛けた初のクラシックとして話題の「タイタニック・レクイエム・コンサート」がロンドンで10日に開催された。タイタニック号が造船された場所であるベルファストでもMTV主催の「タイタニック・サウンズ」が13日、ブライアン・フェリーらが参加する記念コンサートが14日開催予定だ。
そして新しい観光名所となりそうなのが、ベルファストに3月31日にオープンした博物館「タイタニック・ベルファスト」だ。タイタニック号の船体のような形をした同博物館では、タイタニックの誕生から悲劇までを見ることができる展示や、乗り物、特殊効果などで構成されたギャラリーがあるほか、タイタニックの内部を模したホールもある。なんとこのホールは一般にも貸し出され、会議や結婚式にも使えるとのこと! キャメロン監督映画『タイタニック』の忘れ難い名場面に登場したのと同様の階段があるホールで、“ジャック(レオナルド・ディカプリオ)とローズ(ケイト・ウィンスレット)”の気分で式を挙げることもできる。(取材・文:山口ゆかり / Yukari Yamaguchi)