新井浩文主演映画『赤い季節』、永瀬正敏が父親役にショック?
『セイジ -陸の魚-』や『GO』の新井浩文が主演を務める映画『赤い季節』が、この秋公開されることがわかった。田口トモロヲ、永瀬正敏、泉谷しげる、風吹ジュン、村上淳など個性派俳優たちが脇を固め、元ミッシェル・ガン・エレファントのフロントマンであるチバユウスケが音楽を担当するという豪華布陣で挑む。
新井が演じたのは、殺し屋稼業から足を洗いバイク屋で働く青年。そこに殺し屋時代の先輩(村上淳)が現れたことで、平和な日常が少しずつ歪みはじめる……。チバのソロプロジェクト「SNAKE ON THE BEACH」の楽曲にインスパイアされ誕生したという本作は、彼の楽曲さながらのロック・ムービーになるようだ。
新井の評価を決定づけた映画『青い春』の劇中にもミッシェル・ガン・エレファントの曲が効果的に使用されていた。あれから早10年、『青い春』を駆け抜けたどり着いた『赤い季節』で、新井はどんな円熟した演技を見せてくれるのだろうか?
今回初の監督・脚本を担当した能野哲彦は、脚本の段階から新井をイメージして主人公像を作り上げていき、映画全体を通して新井に「かっこよさ」を求めたという。新井もそれに応えるべく、基本的には見ないというモニターで自身の立ち姿・座り姿をチェックするなど、本作にかける思いは強い。
また、新井は豪華共演者について「百戦錬磨の信頼できる俳優たち」だと語り、彼らと共に映画を作ることができた喜びをかみしめている。ちなみに、新井の父親を演じた永瀬は「せめて兄弟役ぐらいかと……」とショックを受けていたとか。今回映画初出演となる新居延遼明(にいのぶりょうめい)についても「能野さんが彼を押す理由がわかった」と言い、初めての現場にもかかわらず素晴らしかったと太鼓判を押す。
撮影は終了しているものの「お客さんに届くまでが映画づくりだ」と新井が語るように、編集・音楽を含めこれからが本番。映像にチバの楽曲が加わることでどんな化学変化が起きるのか、今から楽しみな作品となっている。(編集部・市川遥)