パニック障害から復帰した演歌歌手の大江裕、被災地のファンに歌で恩返し
18日、1年4か月ぶりに活動を再開した演歌歌手の大江裕がバラエティー番組「さんまのスーパーからくりTV」のコーナーで被災地の宮城県南三陸町へ赴き応援ソングを披露していたことがわかった。
パニック障害と診断され長期休養していた大江は、今月29日放送予定の「さんまのスーパーからくりTV」に出演。かつて同番組で有名になった大江だが、今回は「からくり懺悔」というコーナーに登場し、明石家さんまや視聴者に謝罪してその元気な姿を見せるという。そして念願だった被災地を訪れ、大江の歌に励まされたという被災者にその美声を届ける。
突然襲われた過呼吸の症状で歌うことのできなくなった大江は、放送を前に同番組を制作した赤坂のTBSで会見を行った。ピンクのシャツに真っ赤なベストと派手ないでたちで笑顔を見せ、元気そうな様子の大江は「気持ちはやるぞ、でも体が固まってしまう。そういう病気。こんなたくさんの方々の前で話すのは大変です」と汗をぬぐうしぐさをして笑いをとった。
収録中、久々の再会となったさんまからは「おまえ大丈夫か」と励まされたといい、「(本番中)緊張していて話せないでいたら、さんまさんが全部話してくれました」とにっこり。また、活動を再開してからも師匠の北島三郎がいないと人前で歌うことができなかったという大江だが、南三陸町でガソリンスタンドを経営する大江のファンという夫婦の前で、初めて一人で歌を披露した様子も番組内で見られるという。北島に報告に行った際「大丈夫だったか」と尋ねられ「はい」と答えた。ただそれだけだがすごくうれしかったと大江は述懐し「一歩踏み出せた。少しずつ体を慣らしていきたい」と今後の芸能活動に意欲を見せた。(取材・文:池田敬輔)
大江裕が登場する「さんまのスーパーからくりTV」は4月29日19:00からTBS系列で放送