パラマウント映画、『ブラック・スワン』のダーレン・アロノフスキーがプロデューサーと監督を務めるジョージ・ワシントンの伝記的映画の権利獲得に向けて交渉中
パラマウント映画が、映画『ブラック・スワン』の監督ダーレン・アロノフスキーの製作会社プロトゾア・ピクチャーズが製作を進めている、アメリカの初代大統領ジョージ・ワシントンの伝記的映画『ザ・ジェネラル(原題) / The General』の権利獲得に向けて交渉していると、ヴァラエティ誌が報じた。
本作は、オルセン姉妹出演の映画『ニューヨーク・ミニット』の脚本や、ベン・スティラー主演の映画『ペントハウス』の原案を共に手がけた、アダム・クーパーとビル・コラージュのコンビが脚本を手がけ、アロノフスキーがプロデューサーと監督をつとめる予定の企画だ。
情報筋がヴァラエティ誌に伝えたところによれば、歴史ドラマというよりは、クリント・イーストウッド監督の映画『許されざる者』のトーンに近い作品になる見込みだという。
パラマウント映画は、交渉については特にコメントしていない。
アロノフスキー監督は、現在、ラッセル・クロウ主演、全米公開が2014年3月28日に予定されている「ノアの方舟」を題材にした映画『ノア(原題)/ Noah』の撮影を控えているほか、ジュディ・ガーランドの伝記的映画『ゲット・ハッピー(原題) / Get Happy』の監督もつとめるといううわさもある。
20世紀フォックス系列のフォックスサーチライトが製作した『ブラック・スワン』が興行的に大成功を収めたのを受けて、いよいよ大手スタジオが名乗りをあげたようだ。映画『レスラー』や『ブラック・スワン』で、スポットライトの当たる場にいる者の光と影のドラマを深く描き出したアロノフスキーが、どんなワシントン像を描くのか、今から楽しみだ。(鯨岡孝子)