『セーラー服と機関銃』の相米慎二監督特集がイギリス、エジンバラ国際映画祭で特集上映!
第66回エジンバラ国際映画祭で、相米慎二監督特集が組まれることが発表された。新しくアーティスティック・ディレクターに就任したクリス・フジワラの、日本映画への造詣の深さが早くも発揮されたようだ。エジンバラ国際映画祭は、継続して開催されている映画祭としては最も長い歴史を誇る映画祭だ。
クロージング作品はこちら!映画『メリダとおそろしの森』場面写真
日系アメリカ人のクリス・フジワラは、東京大学などで映画について教鞭(きょうべん)を執っていたこともあり、日本映画に関する著作もある。フジワラは「相米慎二は、最も私的で独創的な日本の映画製作者の1人であり、日本以外では、ほぼ完全に、その作品が無視されていた名匠だ。没後10年を経て、今が相米の時と信じる。観客そして批評家は、わたしがイギリスに運んだことをうれしく思うこの作品群の中に、見いだされるものに驚くだろう」とコメントしている。
現在までに発表された上映予定映画は『セーラー服と機関銃』『ションベン・ライダー』『魚影の群れ』『台風クラブ』『お引越し』『夏の庭 The Friends』『あ、春』の7本。さらに追加発表予定という。今回の回顧上映は、相米監督の没後10年の昨年に相米監督特集上映をした東京フィルメックスとのコラボレーションによるものとなる。
また、ウィリアム・フリードキン監督映画『キラー・ジョー(原題) / Killer Joe』がオープニングを飾ることも発表された。ホラー映画の金字塔『エクソシスト』や、アカデミー賞5部門制覇の『フレンチ・コネクション』など、数多くの名作で知られるフリードキン監督の新作として注目を集める作品だ。クロージングは、ディズニー/ピクサーの最新作『メリダとおそろしの森』に決定している。エジンバラ国際映画祭は6月20日から7月1日まで開催予定。(取材・文:山口ゆかり / Yukari Yamaguchi)