ビートルズの未発表写真20点、オークションに出品へ
1964年に公開された、ビートルズ初の主演映画『ビートルズがやって来る/ヤァ!ヤァ!ヤァ!』の撮影中に撮られ、今まで誰の目にも触れたことのなかったモノクロの写真が、来月5月19日にイギリスのチェシャー州ストックポートで行われるオメガ・オークションズに出品されることが明らかになった。
BBCニュースによれば、出品されるのは、ロンドンのスカラ・シアターで行われた撮影時に撮られた写真20点。当時パインウッド・スタジオの小道具マネージャーで、現在87歳のピーター・オールチョーン氏が撮影したスナップ写真で、彼は写真を家族のアルバムの中におさめていたそう。セット現場では、公式には写真撮影は禁じられていた。
オールチョーン氏の娘は、父親はビートルズのファンでもなかったので写真を重要視していなかったのだと語っている。
オメガ・オークションズは、ビニール盤レコードや音楽・テレビ・映画に関する記念品、貴金属やワイン、ヴィンテージトイなどを中心に取り扱っているオークションで、昨年11月には60年代後半にジョン・レノンが暮らしていたケンウッドマンションで、家政婦として働いていたジャレットさんの娘さんに贈られたレノンの歯が出品され、1万9,500ポンド(約234万円)で落札されている。(1ポンド120円計算)
オールチョーン氏が何気なく撮った写真には、身長を高く見せるためにレンガを重ねて立っているリンゴ・スターの写真などが含まれているそう。未公開の写真にどれほどの値がつくか興味深いが、それ以上に、一連の写真がビートルズのどんな表情を映しているのか、ぜひ目にしてみたいものだ。(鯨岡孝子)